続編 ページ23
「お疲れ様です。」
残業もせず早めに退社する。
今日から侑が東京へ来ているはず。
合宿が終わり、お互い連絡は取り合っているものの会ったのは彼が春高で東京に来た時のみ。
大して話すことも出来ず、そのまま地元へ帰ってしまった。
私も年末年始は忙しく、実家に帰ることが出来なかったため、ちゃんと会うのは半年ぶりだろうか。
「…泊まりは、早まったかもしれん…はぁ…」
そう、今日から侑はしばらくうちに泊まることになっている。
何故そうなってしまったのか、遡ること1か月前の話…
侑「なぁ、Aちゃんの部屋って俺も泊まれるスペースあったりせん？」
「……何言うてんねん。」
侑「ち、ちゃうで！？別にやましいことやないねんけど、実は…」
侑が言うには、東京のチームから誘いが来ているのだが、まずは見学をしたいのだと。それも、普段の練習風景をしりたいからアポを入れずに行ってみたいのだとか。
「…なるほどな。ええけど、相手方の失礼には当たらんのか？」
侑「大丈夫やと思う、普段から見学しに来とる人はたまにおるみたいなんや。」
ふむ…たしかに、在籍することになるかもしれないんやから入念に確認しておきたいやろうな…ホテル代も馬鹿にならんし…
「わかった、その間はうちに泊まってええよ。親御さんには私からも許可もらっといたる。」
侑「ほ、ほんまに！？むっちゃ助かるわ、ありがとうな！」
"おん、全然ええよ"
なんて言ってしまった考えなしの私を、殴ってやりたいほどに後悔している。
なぜならその時の私は「侑が来るんなら、トロと…米も多めに買っといたらんとな〜」などと浮かれてしまっていた。
仮にも男を家にあげるという意味をよくわかっていなかったのだ。それに、侑はもう18になってしまったことをすっかり失念していた。
あと1年待って、などとほざいたのは自分。やから、こうなるのは予想するべき事態やったのに…！
侑「…A、ちゃん」
「あ、あつむ……あかん…て……」
侑「好きや」
続く
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久賀(プロフ) - Aさん» 教えてくださってありがとうございます…！なおしました！ (2021年10月31日 21時) (
レス) id: e559a199f7 (このIDを非表示/違反報告)
A - ふらぐたってます (2021年10月31日 21時) (レス) @page17 id: 319b92452d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：久賀 | 作成日時：2021年10月31日 20時
