プロポーズの理由 ページ20
侑side
初恋は実らないって聞くけど、俺は絶対信じん！
って昔からずっと思うてる。
やって、俺はしぬまでずっとAちゃんが好きやから。実らんなんて信じるわけないやん。
Aちゃんが他の男と付きおうても、何回振られても、俺は伝え続ける。
けど、Aちゃんに初彼ができた時はさすがに落ち込んだ。
侑「………………俺、もうダメなんやろか。」
治「………別に、そんなことないんちゃう？しらんけど。」
サムも相当落ち込んどったけど、珍しく俺に優しくしてくれたんを覚えとる。次の日にはいつもみたいにバカにして来よったけど。
最初のプロポーズをした時は、別にAちゃんを恋愛対象として見とらんかったと思う。
よくあるやつや、幼稚園の先生に告白するみたいなもん。
昔から何かあったらAちゃんに頼っとったし、優しくて、大好きなお姉さんって思っとった。
自覚したのは中学のとき。
思春期男子のよくある欲望を女子に対してあんま感じられんくて、そういう妄想もAちゃんに対してだけで。
付き合いたいのも、結婚したいのも、全部Aちゃんだけ。
そんで、ハッキリしたのは醜い嫉妬心と独占欲を持った瞬間
これは、恋だって思った。
毎回プロポーズするのは、俺は一生愛してるっていう誓いみたいなもので、それがAちゃんにとって重荷になるのでは？ってちょびっとだけ考えたことがある。
けど、俺の気持ちはそのくらい重たいのだから、取り繕ってもしょうがない。
俺は諦めんし、もっとかっこよくなってAちゃんを振り向かせるんやって決めた。
たとえ振られたって、諦めない。そうだ、今度は好きだって言ってみよう。そういえば、愛してるってまだ伝えてないかも。
侑「好きや！」
「……ほおか。」
侑「Aちゃん愛しとるで！」
「……(無視)」
デートとか、してみたい。ハグとか、キスだってしたいし。
振られ続けてる？歳の差？嫌われる？そんなん、関係ない。諦める理由にならない。
そもそも俺はアホやから、女心とか迷惑とか世間体とかサムにたまに言われるけど、ようわからん。
小細工なんて彼女には通用しない。だから、真っ直ぐな言葉で伝えよう。
またプロポーズしよう。受けてくれるまで、何度でも。
「結婚してください！」
「…………無理や。」
……諦めへんぞ俺はーーー！！！！！
《初恋が実るまで》
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久賀(プロフ) - Aさん» 教えてくださってありがとうございます…！なおしました！ (2021年10月31日 21時) (
レス) id: e559a199f7 (このIDを非表示/違反報告)
A - ふらぐたってます (2021年10月31日 21時) (レス) @page17 id: 319b92452d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：久賀 | 作成日時：2021年10月31日 20時
