プロポーズ【宮侑】

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治「…なぁ、今までドキドキした事とか、この人に触れてみたいって思うたりしたこととかないん？」

「……？ない。」


治が大きくため息をついた。なんや人との会話中にため息つきよってからに。

抗議の意味を込めて軽く睨んでいると、急に治がバックハグをしてきた。


「………………………………なんや。その行為に意味はあんのか。」

治「ツムにもこうされとったな。そんときと今、なんかちゃう？」

「…………ちゃう、かもしれん…」


急に治が離れる。何故かニコニコ笑いながら。なんや急に笑いよって、怖いわ。


治「ヒントはここまでやわ。それと、さっき言ったみたいにドキドキしたり、触れたいなって思うたり、それから、他の人に取られたくないって思うたり。そういうのを恋っていうんや。」

「……………………ほうか。おおきに。」


取られたくない、なぁ。独占欲とか嫉妬みたいな感じよな？

なんや恋愛って難しいわ……。

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