32 ページ32
.
★ N side
.
.
.
.
終わりかけの夏の夜は、ちょっと寒い。
潤くんとカフェでオシャレに休んでいると、メンバー専用の着メロがなった。
.
画面には「なで肩王子」の文字。
.
.
「もしもーし」
.
『あ、ニノ?? どうだった?そっちは』
.
「んー、収穫ゼロ。人に聞いてもみたけど、逆に変な目で見られた」
.
『 ハハッ。ファンだと思われたんじゃね?? 』
.
「多分ね(笑) あ、どうする??この後。集合する?? 」
.
『じゃあ…今日は俺んちで。今もう相葉くんといるからさ。早く来いよ』
.
「ん。了解しましたー」
.
.
潤くんと、店を出る。
駅のホームを歩いていて、ふと思った。
.
潤くん…やっぱサングラスかけてもバレるよなあ。
さっきも声かけられてたし。やっぱ眉毛か…。←
.
ちなみに俺は、「松潤と一緒にいるってことは、メンバー? …あれ、良く見るとニノだ!!」
みたいな感じでバレる。
.
ふっ…どうせ俺は嵐の嵐"じゃないほう"だぜ。
…俺も眉毛、太くしようかなあ…。
.
なーんて悲しみに浸ってたら、服をくいっと引っ張られた。
振り向くと、小さい女の子がじっと俺を見上げている。
.
小学1年生ぐらいかな……俺は、女の子の目線と同じぐらいにかがんだ。
.
.
.
「ねぇ、おにぃちゃん…嵐?? おなまえは?? 」
.
「え?? うん、そうだよ。二宮っていうの」
.
「わたし…嵐大好きなの! 」
.
.
.
もうひとこと、「お兄ちゃんがいちばん好きなの! あとね、黒い人も好き! 」といって
その女の子は近くにいたお母さんらしき人のところに戻っていった。
.
お母さんがやけに不安そうな顔してるから、メガネを取って
ぺこっとあいさつ。不審者にされちゃ困る。←
.
すると気付いてくれたみたいで、慌ててお辞儀し返してくれた。
.
俺にも、あんな小さいファンの子がいるんだ…。
なんだか嬉しい。すげー嬉しい。
.
.
…黒い人って、大野さんかなあ…。
.
黒い人…俺も大好き。
会いたいなあ。。なんつって。
.
なんだか無性に大野さんに会いたくなって。
でも、帰っても会える訳じゃなくて。
.
なんだか、それがすごく悲しくて。虚しくて。取り残された感じがして。
後ろから、そっと潤くんの手を握った。
.
潤くんはビックリしたみたいだけど…小さく笑って、握り返してくれた。
.
ラッキー大宮sk!!w
ズキューンバズーカ
29人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:なちゅ★、 | 作成日時:2012年11月4日 18時