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★ Ｎ side
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その日も無事に全部の仕事が終わって､明日がオフだとマネージャーに聞いたのは
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家まで送ってもらってる途中の車の中だった。
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思わず食べてたコロッケを落としそうになった…あぶねっ。
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……ってことは､できるじゃん!! 大野さん探し!!
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海でしょ､美術館でしょ､ショップでしょ。
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直接行って探したいところは､山ほどある。
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他のみんなもオフだと聞いて､すぐに全員にメールを入れた。
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すると､まず一番速く返ってきたのは翔ちゃん。
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えっと……【 そう来ると思ってた!! 】…ホントかな。←
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【 俺もさっき相葉くんと話してたんだけど､俺らはあの海行こうかって。ニノはどうする? 】
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んー､翔ちゃんと相葉くんが海行くなら…俺と潤くんは
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美術館とかを回ろうかな。オシャレにね。
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相葉くんからも潤くんからも返信がきて､俺と潤くんで美術館､
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翔ちゃんと相葉くんは海に行くって決まった。
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小さく息を吐いて､ケータイをしまおうとしたときだった。
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ちょうど､着メロが車の中に響いた。
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画面に表示されたのは…「潤くん」の文字。
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どしたんだろ…。
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ちょっと不安を抱きながら､通話ボタンを押した。
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「もしもーし。エンペラー?? そろそろ魔王を倒しに行く時期ですか??」
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『バッ…ちげーよ! 明日のこと。直接話しとこうと思って』
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…昔から思ってたけど…潤くんって､やっぱ真面目だよね。←
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「さすがエンペラー。敵陣にのりこむには練りに練った作戦を」
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『だから､ちげーって! 翔くんたちが海行くんでしょ? で､俺らが美術館でいいんだよね』
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「うん。そんでもってオシャレなカフェで一休みね」
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『……もう何でもいいわ(笑)』
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そこからは雑談になったんだけど､急に潤くんの声色が変わった気がした。
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なんだか…いつもより低いような､そんな感じ。
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……真剣なときの､声色。
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『リーダー……見つかるといいね』
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その潤くんの不安そうな言葉に､俺はちょっと萌えた……いや､俺も不安になった。
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大野さんがいるなんて確信は無いわけだし。
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「大丈夫だよ…きっと」
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この言葉しか…出てこなかった。
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ラッキー大宮sk!!w
ズキューンバズーカ
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作者名：なちゅ★、 | 作成日時：2012年11月4日 18時
