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★ N side
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今日の全員での仕事は、CM撮影だけだった。
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やっぱり……どこか、みんな元気がない。
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きっと、大野さんがいないのに全員での仕事をすることに
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ちょっとためらいを感じてるんだろう。
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そりゃそうだろうな。今までずっと5人でやってきたんだから…。
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全員での撮影はできないから、同じスタジオで違うパターンを
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1人ずつ撮った。
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大野さんの分は、大野さんが帰って来てから撮るらしい。
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いつもなら相葉くんの撮影の時とかにチャチャを入れたりするとこだけど
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さすがに余裕ないわ。
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1時間ぐらいで全部終わって、このあとはそれぞれの仕事に向かう。
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個人個人のマネージャーさんがついて、別々に車に乗り込む。
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この瞬間だけは…ちょっと嫌なんだよなあ…。
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「あ、ごめんお茶買ってくるわ。先車行ってて」
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ちょっと遠くから「了解しました」というマネージャーさんの声が聞こえた。
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小走りで自販機に向かう。
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今日はおごってくれる人がいないからね……しょうがないから自分で買いますよ。
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帰ってきたらいっぱいおごってもらいますから…。←
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「ニノちゃん ! 」
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ふいに呼ばれて、振り返る。
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この呼び方は…うん、1人しかいない。
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「相葉さん……どうしたんですか ?? 」
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「今…ニノちゃんが、自販機に向かうの見えたから…」
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全力疾走したのか、相葉くんはかなり息切れしていて
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肩が上下にすげぇ動いてる。
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そっと背中を撫でていると、少しずつ呼吸が落ち着いてくるのがわかった。
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「どーしたの、相葉さん。何かあったの」
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俺がそう問いかけても、下を向いて黙りこくってる相葉くん。
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ふう、と息を吐いて、自販機のほうに向きなおる。
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お金を入れて、「おおーい、お茶」のボタンを押した。
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ガコン、と音を立ててお茶が受け口に落ちて、それを取ろうとした…そのときだった。
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弱い風とともに、背中に違和感を…あったかいのがくっついたのを感じた。
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ラッキー大宮sk!!w
ズキューンバズーカ
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作者名:なちゅ★、 | 作成日時:2012年11月4日 18時