黒岩「おい、三………四流。」不動「下げんな！」天馬「(三流は認めるの？？)」【イナギャラ】 (ページ4)

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昔話ページ4

不動明王、2人暮しの妹は合宿。今はレジスタンスジャパン、イナズマジャパンに対抗するための仕事に襲われていた。

　DFが足りねぇんだよなァ。

　今年のホーリーロードで活躍、そこそこ目を見張るメンツを揃えたつもりだ。しかし、もともと攻撃型のチームにしようといえどディフェンス1人は守りが薄すぎる。

　昨日、レジスタンスジャパンに加わえるように指示された明沙を(どうせなんかやらかしたゼェ……。)含めてしまえば11人だった。明沙にDFを頼んでしまおうか。と考える。

「ハッ、誰が兄貴の言うこと聞っカョ。」
「アタシは攻めのディフェンスデヤァ！」

　それはディフェンスじゃねえ！と不動の頭のなかでは前線にしかいない妹の姿があった。ダメだ、アイツは不安要素が多すぎる。
　今頃、佐久間とあいつは北海道師弟を迎えにいってんだろ。と時計を見て思った。……彼奴ら食ってから来るだろう。と時計は19:00をさす。
「飲むか」

「呑むぞ、風丸、壁山！」
「って不動、お前既に酔っぱらいだろ……。」

　けっ。と既に完成された酔っぱらいはビールを両端に焼鳥を頬張っていた。

「はぁ……マダオの典型っすね。おじさん、枝豆10皿に焼鳥30本、ビール……風丸先輩も飲むっすよね………1瓶っす。」

　酔っぱらいの両サイドを固めるようにして風丸と壁山は座ると料理を注文。

「やっぱ俺の口から影山のことは言っておくべきだったのカァ？」
「明沙ちゃん、イナズマジャパンだろ？影山とか……知ってたのか？」
「10年前かっらなァ。」
「ん？もしかして……世界大会見にきてたっすか？」
「ンナ金持ってネーよ。真帝国ダ。

………親父がリストラにあってその後も仕事つけずでナァ、ﾋｯｸ。家ﾝ中、どんどん荒れてったﾝだ。親父もお袋も可笑しくなってた。あん時なんか明沙生まれたばかりだったつーのにな、ﾋｯｸ。影山に会った日、家に戻ってみれば玄関でサッカーボール抱えて泣いてたんだ、それでもアイツら明沙を見ようともしなかったっ！！」

　ダンッ！と言い方も荒々しくなっていく不動は周りもお構いなしだった。常連のせいか店主もちらほらと様子を見るが追い出そうとはしなかった。

「……明沙連れて真帝国に行ったさ。マ、俺の場合はご存知のトーリってなわけだが、明沙、影山にサッカー教えてもらったって笑顔で言ってきてな。明沙のあの顔見て影山は悪人だとか、犯罪者だとか言えねぇっつんだ。」