黒岩「おい、三………四流。」不動「下げんな！」天馬「(三流は認めるの？？)」【イナギャラ】 (ページ22)

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幼いながらも兄妹揃って鋭さを感じるつり目だな。と案外抜けた感じの第一印象だった。けど、可愛いらしい面もあったりするよね。
10年前、明沙ちゃんは不動くんに着いてきて響木さんのもとにお世話になっていたそうだけど、お兄ちゃんが恋しいのかよく合宿所となっていた雷門に足を運んでいたよね。
その時は不動くんと鬼道くんが仲が悪かったこともあるかもしれないけど、明沙ちゃんも凄い表情で鬼道くんを見ていたんだよね。鬼道くんのこと見なければいいのにって思うくらい、鬼道くん見ては嫌ぁ！って顔態々するんだよ。頭を抱えるどころか笑えてくるものだったけどね。１回不動くんと鬼道くんがちょっと口論になったとき明沙ちゃん鬼道くんのマント引っ張って破いちゃったんだよね。流石に驚いたけど、鬼道くんもいくら不動くんの妹だからって幼い子に怒ることはしなかったものの睨んでたし。大人気ないよね。いや、子供だったんだけどさ。まぁ、すぐ様鬼道くんの別のマント音無さんが持ってきて替えていたんだけど、その夜が可笑しいんだよ。暗くなってたんだけどさ、夕食後鬼道くんが部屋に戻ってきたら安全ピンが沢山ついた破れたマントがあったんだよ。まぁ、その日は浦部さんが来てて鬼道くんってば木野さんにこっそりと頼んでたみたいなんだけど、それ見てた浦部さん
「なんや、不動の妹！？アンタ、妹おったん！？」
とか騒いで言っちゃって。すーぐ、浦部さん明沙ちゃん抱えて降りてきてさ。
「不動！アンタとようにてちょっとばかし無愛想やなぁ。あ、でも行動可愛かったんやで？簡易ベッドの下に潜り込んで隠れてたんやわ！けど、ちょいと爪先出ててバレバレなんやて。」
笑いながらそう言ってた浦部さんに抱えられていた明沙ちゃんが泣きそうだったのは言うまでもないんだけどね？
あとは、他の人より僕に対して敬語のわりに上からだったかな。良くわかないけど、不動くんいないときは僕にべったりだった気がする。
最初は雷門で見てその後響木さんのお店で見たんだったけかな。その時の言葉が挨拶じゃなくて
「お兄ちゃんもうカラコンしないの？」だったんだよね。思わずぽかんとしちゃったんだけど、もしかしたら僕が作り出したアツヤを見たことあるんだなって。その時染岡くんたちはカラコンって口抑えて笑ってたんだよ？失礼だよね。
話がずれちゃったね。鋭いよね。よく見てるんだよ、あの兄妹。逆にいえば、そう育つような状態だったと捉えるべきなのかもしれないけどね

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