バレンタイン 1 ページ25
番外編では学生に戻ります
．
突然だが、今日はバレンタインデーだ。
私は毎年その辺で適当に買ったチョコ菓子を渡している。
しかし、今年はどうだろうか。
葉｢作る？作る！？やっぱり手作りだよね！？｣
芦｢その方が絶対緑谷も喜ぶって！！｣
『お願い･･･地に返して･･･』
なんか、女子全員でチョコを作りたいらしい。
私以外のA組女子にはもう許可を貰ってるんだとか。
やけに準備がいいな。クソが。
そこにたまたま通りかかった出久と目が合う。
葉｢あ、丁度いい所に！緑谷くん、彼女の手作りチョコ食べたいよね？｣
緑｢エッ･･･！？｣
突然の質問に困惑する出久。
出久がチラリと私を見ると同時に、｢要らないって言え｣オーラを出した。
しかし、こんな脅しはもう出久には効かないらしい。
緑｢･･････食べたい、かな｣
芦｢だってぇA！彼氏の頼みとならば仕方がない！！さあ、作ろう！！｣
『いや、それ、私のセリフ。言わないけど』
抵抗する間もなく、私は三奈と透に両腕を捕まれ連行されて行った。
笑顔で手を振ってた出久め、許さないからな。
．
芦｢さて！Aさん、自信のほどは〜？｣
『無い･･･てか、料理した事ない･･･』
耳｢え、寮生活の前は一人暮らしじゃなかった？｣
『お手伝いさん来てくれてたから･･･』
耳｢･･･あ、あー｣
私の貯金で家の手伝いを一人雇うくらい、なんて事ない。
１ヶ月に大量のお金送ってくるからね、あの人達。
芦｢まあ大丈夫でしょ！ヤオモモもいるし！｣
八｢せ、精一杯お手伝い致しますわ！｣
『おー』
面倒臭い、早く部屋に返して欲しい。
てか、人権を頂戴。
．
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作者名：おとん | 作成日時：2021年4月11日 18時
