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私がポカンと間抜け顔で爆豪を見つめていると、爆豪はしまったと言うように顔色を悪くした。
私は別に鈍感ではない、逆に鋭い方だから、嫌でも言葉の意味が分かってしまう。
信じたくない。ドラマみたいな複雑な三角関係になりたい訳でもない。
私は、爆豪の事を親友に近い存在と認識していた。だから、爆豪も同じ思考という説が頭に浮かんできた。
『･･･出久、詳しく』
緑｢あ･･･え、えっと･･･｣
一つ息を置いてから、出久は話し始めた。
要約すると、私にはもっと良い男がいるはず、との事。
いや誰目線だよ。父親か。
爆豪は私に対して恋愛感情を一切持っておらず、ただ単に出久を認められないという事だった。
まあ、爆豪はいざとなれば頼れる兄貴分、面倒見の良い父親的な所が私に対してはあったからな。
例えるなら娘を心配する父親だろうか。
まあ取り敢えず、
『パパって呼んでいい？』
爆｢いいわけねぇだろぶっ殺すぞ！！｣
『キレてばっかじゃすぐハゲるでパパ、磯野波○もそうやん。』
爆｢バカかよテメェ｣
あ、磯野○平要素でた。バッカモーン、って。
パパ攻撃で喧嘩をなだめさせ、取り敢えず一件落着。
一難去ってまた一難なんて、よく言ったものだな。当分次はもう無いだろう。
･･･これ、フラグになるんか？
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日は変わり、とある日の放課後。
上｢今日また物間に煽られたんだけどー！｣
瀬｢アイツ会う度に何かしら言ってくるよな･･･｣
いつもの五人(私、出久、轟、飯田、お茶子)で話していた私の耳に、そんな話が入って来た。
話を振られている気がしなくもないが、私は思考を巡らせていた。
ものま、モノマ、MONOMA。
緑｢Aちゃん？どうしたの？｣
『･･･モノマって、誰？』
｢｢｢｢え｣｣｣｣
四人が声を揃えて言った。
まさかモノマ有名人物？え、私やばい？
麗｢ほら、Ｂ組の金髪の！いっつも煽ってくる人！｣
『あー、いた気がするそんなん。薄らやけど』
本当に、ボヤっとしか覚えてない。
私はこんなに他人に興味が無かっただろうか。
緑｢Aちゃんの座右の銘、"得があるなら全て良し"だからね。｣
『何か勝手に言われとったよなぁ、中学ん時』
全く、誰が付けたんだ。酷いや。
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作者名：おとん | 作成日時：2021年4月11日 18時
