子育て ページ7
家に帰ると、何故か天月がいた。
天「あ!そらるさん!Aさん遅いですよ!」
そ「なんで天月がいるんだ?」
「私が呼んだんです!」
天「呼ばれましたー」
俺が首をかしげているとAは
「夫婦修行ですよ!」
と、言ってきた。
天「それで、僕は何をすれば?」
「天月くんには今から子供役をしてもらいます!」
天「ふむふむなるほど…………へ?」
そ「おい、まさか………」
「天月くん、今から君のことは夕陽って呼びます!私とそらるさんの子供役です!」
そ「いや、流石にそれを頼むのは…」
天「よくわかんないけど、分かりました!」
そ「嘘だろ。」
*
天「お母さん、今日のご飯何ー?」
「今日はね、夕陽の好きなシチューにしてみたよー!」
天「わーい!」
そ「………。」
何故そんなに普通にできる…。
傍から見ればいい大人が家族ごっこをしているんだぞ?
「よーし、じゃあご飯できるまで
お父さんとお風呂入っておいで!」
天「わかったー!」
そ「え」
天「お父さんお父さん!早く行こー!」
そ「あ、あぁ。」
脱衣所に行くと、天月は俺を見つめた。
天「Aさんと仲良さそうで何よりです」
そ「あぁ。なんかごめん。」
天「いやいや、結構楽しいですよ!
昔を思い出します。Aさんきっと
いい奥さんになりますよ。」
そ「そうだな。」
天「あ、背中流しましょうか?お父さん。」
そ「いや、別々に入ろう。流石に大の大人2人は狭いぞ。」
天「冗談ですよ笑」
俺と天月が風呂から上がると、
夕飯ができていた。
「じゃあ食べよっか!」
「「「いただきます」」」
本当に子供が出来たら、これ以上の
幸せを感じれるのだろう。
「夕陽、美味しい?」
天「美味しいー!」
「よかったー!」
天「お父さん、美味しい?」
そ「ん、美味いよ。」
Aは嬉しそうに目を細めた。
*
「今日は急に呼んでごめね、天月くん」
天「大丈夫ですよ、夕飯ご馳走様でした!」
そ「泊まっていけばいいのに。」
天「明日仕事が入ってるんですよ」
それじゃ、と手を振って帰っていく天月を
見送り俺たちはドアを閉めた。
「そらるさん」
そ「ん?」
「男の子…いいですね」
そ「おいおい…笑」
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しゃけご飯(プロフ) - 夢主ちゃんが倒れた時、思わずえっと呟いてしまいました。短編の小説の中で作者様の言いたいこと、伝えたいことがよく分かりました。親戚の方のご冥福をお祈りします<(_ _)> (2019年5月17日 0時) (レス) id: 459be71871 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Sugar | 作成日時:2019年5月6日 21時