隣にいてくれる 【トット 多田】 ページ45
※多田さんが出てくる事以外は、作者の本音と実話………かも。
・
"卒業"
その言葉に聴き慣れた頃には、既に私の周りの雰囲気は異様な熱と緊張感に満たされていた。
入試勉強
11ページもある社会の課題
卒業の準備
卒業文集のイラスト描き
別れの会である有志の練習
二年間好きだった先生への
未だに募る気持ち
金曜日のその日は特に忙しく、私の心に疲労がずっしりとのしかかった。担任の教師には"今の成績ですと、充分合格圏内です"と言われてから早1ヶ月ほど。なのに……この結果ってどうよ。
私は鞄から返ってきた中学生最後のテストに目を通した。どの教科も、正に下の下という点数だった。知ってる、勉強してないからこんな事になったということくらい。
帰り際、深くため息をついて、肩を落とす。目の前を、二年前から想っている数学の教師が、美化委員で各教室のワックスがけをするらしく、その担当として忙しそうに駆け足で通り過ぎた。
先生は既に4人の子供を持つ親で、一番上の長女は今年で中学生になるらしい。しかし、募る思いは止まらないまま、卒業までのカウントダウンは残り9日をきっていた。
友達「じゃ、またLINEするから。」
『うん、じゃあね。』
クラスは違うが、3年生になって仲良くなった友達と手を振って別れた。学校の校門を出て、暫く歩くとある横断歩道を、何時ものように渡ろうとした。
"A"
驚いて、マフラーに埋めていた顔を上げた。そこには、電柱にもたれかかっていて、学ランだけという何とも寒そうな姿をしたクラスメイトの多田くんが居た。家が近く、同じ方向なので何時も一緒に帰っている。
『…こんな寒い中待ってたの？私、面接の練習あるから遅くなるって確か言ったよね？』
多「おぉ。でも、やっぱ一緒に帰りたくて。待ってた。」
その言葉を聞いた瞬間。
私の瞳からどっと涙が溢れた。
沢山の事に追いかけられてばかりいた私を待っててくれた人が、こんなにも側に居ただなんて。
多田くんは、
驚いて私の背中をさすった。
掠れた声で、多田くんに聞こえるように呟く。
『……ありがとう。』
多「何がやねん。」
『待っててくれて、隣にいてくれて…。』
ありがとう
明日からも、
頑張れる気がした。
ラッキー食べ物
すし
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AIRAN - サイコー過ぎます！！ショーゴくんのをもっとかいてほしいです！！ (2023年3月23日 15時) (
レス) @page42 id: adabdc8ca4 (このIDを非表示/違反報告)
ユカリ - 皆様のリクエスト承りました！続編にて、書かせて頂きます！ (2018年2月25日 23時) (レス) id: 37342a8c1d (このIDを非表示/違反報告)
瀬良子 - お話ありがとうございました！ リクエスト停止が終わったらまたリクエストさせていただきます！ (2018年2月23日 22時) (レス) id: 418102ce26 (このIDを非表示/違反報告)
＊初夏sora＊(プロフ) - カミナリ書いてくださりありがとうございます！キュンキュンさせられました( *´艸｀) リクエストでカミナリのたくみくんで仕事で失敗して落ち込んでる夢主(恋人)を励ますたくみくんお願いします！ (2018年2月23日 21時) (レス) id: bd93e623a8 (このIDを非表示/違反報告)
おちょも(プロフ) - ユカリさん» 書いてくださりありがとうございます！ (2018年2月23日 20時) (レス) id: b894467a87 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユカリ | 作成日時：2018年2月10日 14時
