握り潰して 【アインシュタイン 河井】 ページ32
PONさんのリクエストです。
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ｸﾞｼｬﾘ
低く響く、何かが砕け散る音。その方を見ると、ゆずるくんが何かを握り潰しては、それをバラバラと地面に落としていた。
『何してるの？』
河｢元カノの作ってくれてたお菓子。何時も作ってたからいっぱいあってん。別れたし、もう要らへんなぁって思って。｣
『…へぇ。』
それを、私は静かに見ていた。砕けるクッキー、砕けるチョコブラウニー、砕けるケーキ、砕けるマカロン。ぼろぼろと零れ落ちるそれは、光の無いゆずるくんの瞳にぼんやりと映った。
河｢しゃー、これで終わりやな。｣
『本当に良かったの？』
河｢何が？｣
『このお菓子。別れた子が作ったとしても、まだ食べれたし……何なら私が食べたけど……。』
河｢は？｣
ゆずるくんは顔を上げて、私の方を見た。何時ものゆずるくんとは違って、私は後退りする。後ろには壁、私は追い詰められた状態になっていた。
河｢俺が食べんかったとしても、Aに食べさせるわけないやん。Aを汚すわけにはいかへんから。｣
『汚すって……何でそんなこと言うの？』
河｢俺の大事な大事な彼女やから。｣
そう言ってゆずるくんは、｢分かった？｣と怪しい微笑みを零した。私は何も言えなくなって、ただただ静かに頷いた。
河｢Aは俺にとって今の一番やから、ずっと一緒におってな、ずっとやで。｣
『ずっとね……。』
ゆずる君は私の手を取った。
その手には、段々と力が入り、
まるで私の手を握り潰すかのように握った。
友 【和牛 川西】→←Winter magic 【アインシュタイン 河井】
ラッキー食べ物
すし
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AIRAN - サイコー過ぎます！！ショーゴくんのをもっとかいてほしいです！！ (2023年3月23日 15時) (
レス) @page42 id: adabdc8ca4 (このIDを非表示/違反報告)
ユカリ - 皆様のリクエスト承りました！続編にて、書かせて頂きます！ (2018年2月25日 23時) (レス) id: 37342a8c1d (このIDを非表示/違反報告)
瀬良子 - お話ありがとうございました！ リクエスト停止が終わったらまたリクエストさせていただきます！ (2018年2月23日 22時) (レス) id: 418102ce26 (このIDを非表示/違反報告)
＊初夏sora＊(プロフ) - カミナリ書いてくださりありがとうございます！キュンキュンさせられました( *´艸｀) リクエストでカミナリのたくみくんで仕事で失敗して落ち込んでる夢主(恋人)を励ますたくみくんお願いします！ (2018年2月23日 21時) (レス) id: bd93e623a8 (このIDを非表示/違反報告)
おちょも(プロフ) - ユカリさん» 書いてくださりありがとうございます！ (2018年2月23日 20時) (レス) id: b894467a87 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユカリ | 作成日時：2018年2月10日 14時
