検索窓
今日:4 hit、昨日:3 hit、合計:79,352 hit

第15球 その時 ページ16

翔平said




事務員「完了しました。どうぞお幸せに。」



僕とAさんは顔を見合わせて微笑んだ。僕たちは今、日本に戻って来ていて婚姻届を提出したところだった。これで晴れて僕たちは、正真正銘の夫婦だ。



大「これからは大谷Aですね。」


『でも小谷から大谷ってそんなに変わらないんですけどね。あとは、お腹の子達が産まれてきてくれるのを待つだけですね。』


大「そういえば僕、名前考えてたんです。」


『えっ、本当ですか?どういう名前ですか?』


大「お兄ちゃんの方はy…((




僕は声を呑んだ。いきなりAさんがその場にうずくまってお腹を抱えた。僕はいきなりの事に彼女の肩を慌てて支える。



大「だ、大丈夫ですか!?」


『お腹が……。』


大「予定日はまだ、二週間後のはずなんですけど……。」


『きっと、飛行機に乗ったのでびっくりしてっ……。』


大「取り敢えず今はっ、近くの病院に行きましょう。」



僕は急いでタクシーを呼んで近くの病院に向かった。Aさんのご家族も電話で呼んだが、福岡から来るには時間がかかりそうで、僕は不安で仕方なかった。病院につくと医者の方がAさんを分娩室へと運ぼうとした。




医「旦那様は、部屋の外でお待ち下さい。またお呼びしますから。」


大「妻は、大丈夫でしょうか。」


医「心配ありません。今のところ問題はありませんので、お待ち下さい。」




医者が部屋の奥に消えていき、僕は1人冷たい廊下に残された。心配で、不安で、気になって。立ったり座ったり脚を組んだり手を遊ばせたりと、ソワソワといてもたっても居られなかった。



早くAさんの顔が見たい。



そう思って何時間経っただろう。分娩室の部屋の赤いランプがカチッと音をたてて消えた瞬間。大きな鳴き声が聞こえた。


僕の頬を伝った何かが、服にシミを作っていった。

最終球 そして→←第14球 15週間目


ラッキーマスコット

トラッキー


目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (48 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
273人がお気に入り
設定タグ:プロ野球 , 大谷翔平 , 日本ハム   
作品ジャンル:ラブコメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ユカリ | 作成日時:2017年10月25日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。