純愛ホームラン【S.Ohtani】 (ページ12)

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第11球甘えたいページ12

大谷said

25日、クリスマス

僕とAさんは今朝から大型ショッピングモールへ行き食材を買って、普段より少し良い食事をして、お互いマフラーとネクタイのプレゼントをして、今に至っている。

只今の時刻、午後10時ほど

食事の片付けもしてテレビをつけて、ソファに座って二人でまったりタイム。英語ばかりでつまらないテレビは退屈だと思い、ネットから拾って来た日本のテレビ番組を見ている。

『ふ…わあぁ……。』

隣でAさんがあくびをもらした。そろそろ眠いのだろうか。今日も１日忙しかったからなぁ。

大｢眠いですか？｣

『少し……。』

大｢ふあぁ…。｣

『あははっ、そろそろ寝室行きましょうか？』

大｢そうですね。でも、少しだけ。｣

僕はAさんの胸元に寄りかかる。普通は女の人が男の人に寄りかかったりするものだけど、この１週間色々頑張ったし、少しくらい甘えてみたっていいと思うんです。

『……大谷さん？お布団行きましょー？』

大｢5分だけお願いしまーす。｣

『えー、んもー。』

Aさんの手が僕の頭を優しく撫でた。それが心地よくて、睡魔が襲って来る。僕はすぐに眠りに落ちていった。

・

大｢…ん……。｣

窓から射し込む光で目が覚めた。もしや、あのまま2人とも寝てしまったのだろうか。周りを見渡すと、僕の胸元で吐息をたてて寝ている彼女。てか、風邪引かないよね？

大｢……ま、いっか。｣

彼女の頭を撫でる。昨日Aさんがやってくれたように。

大｢早く起きてくださーい。｣

その頭の髪の毛に、そっとキスを落とした。