食は尊しぽちゃれよ乙女２【東海オンエア】 (ページ6)

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第五話はじめてのサ活ページ6

『あっつぅ…。水…、水ぅ〜！』

虫｢迷子にならないでよー！｣

『はーい…』

と｢アイツ絶対迷子になるから俺着いてくわ｣

虫｢頼んだ｣

私ととしみつはサウナから出てひんやりとした外気に触れる。お客様用冷蔵庫と書かれた簡易型冷蔵庫からデトックスウォーターを取り出しがぶ飲みした。
滴る汗、崩れるメイク、隣にいる妖怪胸毛男。

そう、こうなったのは三時間前に遡るー…。

・

『サ活ぅ？』

虫｢試したこと無かったなーって思って｣

と｢サウナは疲労回復、腰痛、不眠、美容にも効くし、なんとダイエットにも効果大！これは行くしかない！｣

虫｢と、サ活プロフェッショナルの鈴木くんが豪語しております｣

『へー、運動せずに汗かけるなら続けられるかも』

と｢そうと決まれば、早速サウナにレッツらゴー！｣

『これってとしみつがサウナに行きたいだけじゃね？』

虫｢それは禁句｣

こうして私たち三人は、近くの着衣可能サウナがある大型温泉施設へと向かうことになった。

・

『もうサウナ出る…。サウナ出て温泉入ってスッキリして帰るぅ〜！』

と｢まだ来たばっかやん！サウナはこれから！ほら、水飲んで頑張って！｣

『やだやだ！帰る帰る！』

虫｢なんか遅いと思ったから見に来たけど何してんの？｣

と｢Aが帰るって駄々こねとる｣

『暑いのやだー！帰るー！』

虫｢パブリックスペースでも行ってきたら？あそこなら暑くないし少し休憩できるでしょ｣

と｢A、そこ行こ｣

虫｢僕はもうちょっとサウナ入ってる｣

『はーい…』

私ととしみつはパブリックスペース(多分涼しい休憩スペース)へと移動することにした。とにかく、今より涼しい所で休めるなら何だって良い…。私たちはパブリックスペースの入口扉を開く。

一階

『カップルしかおらん…』

と｢どこも空いとらんし二階行こうや…｣

二階

『ここもカップルしかおらん…』

と｢三階…｣

三階

『どこもカップルしか…』

と｢くっ…｣

撃沈。

ここはなんて友達同士や家族連れに優しくない施設なんだ…。どこを見渡してもカップル、カップル、カップル。手を繋いで寝てるカップルもいれば、膝枕してイチャイチャしてる奴もいやがる…。どいつもこいつもスペース占領しやがって…！
私だって…私だって…！あの大人気YouTuber東海オンエアのカリスマ的リーダーてつやと付き合っているご身分なんだぞ！ひれ伏せ！

…と、心の中で叫びながらも唯一の空いたスペースを見つけた。