第四話 りょうとしゃぶしゃぶ！２ ページ5
きんぴらごぼうにチーズパイ、鳥の唐揚げ、フライドポテト、ローストビーフ、カレーにご飯…。山盛りのお皿を見てほくほくと心を躍らせる私。そしてなんと言っても目の前の肉、肉、肉。これ全部私の(りょうも)だよォ！
り｢Aビュッフェだけでお腹いっぱいやん｣
『ちゃんとしゃぶしゃぶも食べるも〜ん。いただきまーす！』
り｢いただきまーす｣
女子らしからぬスピードで皿の上の物を平らげていく私。もちろん忘れずにしゃぶしゃぶに野菜を投入し、きのこからじっくり茹でていく、アクが浮かんできたらそれを網で取って綺麗にしたところで肉を投入！！
り｢Aもしかして、しゃぶしゃぶ奉行？｣
『焼肉もすき焼きも鍋も基本的にお奉行してます』
り｢プロフェッショナルぅ｣
『てへっ』
り｢あっ、そういやさぁ。虫さんがなんか言っとったよ。ストレッチメニュー1週間分リストにまとめたからAに渡さないかんって｣
『それマジでキツいからやりたくないんだよね…』
り｢ブッチしたらバレんのじゃない？やりましたーって嘘ついて｣
『この前それやってご飯ばっか食べてたら２キロ太ってサボってるのバレたから、それから虫さんの目に入るところでやらされるよう強要された』
り｢いや、それはバカやん｣
『浅はかでした…』
り｢まぁ虫さんもAのために頑張ってんだしさ、Aもダイエットは頑張るとして今日は好きなだけ食べなよ。俺の奢りだし｣
『これだからりょうと居ると太っちゃうんだよなぁ〜』
り｢１ヶ月会わなかったら急に痩せたりして｣
『それは寂しいからヤダ！』
り｢俺もだよ｣
りょうは目を細めて笑う。ちょっとりょうから返ってきた返事が照れくさく感じて、私も恥ずかしくなってはにかんだように笑った。
『あとずっと気になっとったんだけどさぁ…』
り｢ん？｣
『何で片目だけ赤いカラコンしてんの？』
り｢企画の十字架で二週間邪眼解放生活｣
『草』
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作者名：べりー | 作成日時：2022年5月10日 19時
