最終話 ページ34
・
月明かりの射し込む窓から見える流れ星がひとつ、
またひとつと流れてゆきます。
嬉しくもなく、悲しくもなく、
ただただ俺は日々に疲れきっていました。
愛しい彼女はついさっき眠りにつき、俺のたった一人の相方が俺たちの帰りをどんな気持ちで待っているのか知る由もありません。
……ただ今、ホームセンターで何気なく購入したサバイバルナイフをビニール袋から出して来て、彼女の横でいっそのこと死んでしまえたら、明日のことは何も気にせずゆっくりと眠れるんだと。
…そんなふうに俺は思ったのです。
……………おやすみ。
・
『光くん』
…なんてことは絶対に許しませんでした。
これは私のわがままなのかもしれないけれど。
『…貸しなよ、ナイフ』
光くんが苦しみ続けている限り、自分はもっと強くならなきゃって思えるから。
学生時代、私の憧れだった彼を。
……もう二度と、
私から逃げ出すことは絶対に認めません。
…だからもう、
『つかまえた』
君は私だけのもの。
【Fin.】
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skmhlily0(プロフ) - 読み入ってしまいました。シリアスものが好きなのでとても面白かったですし、表現も素敵でした！最後どうなってしまったのか気になります、、！ (2021年4月21日 1時) (
レス) id: a667278346 (このIDを非表示/違反報告)
まお - とても面白かったです！野田さんでまたお話書いてほしいです、今度はラブコメとかで（笑） (2021年4月21日 0時) (レス) id: 88e2cb16f6 (このIDを非表示/違反報告)
べりー(プロフ) - あやかさん» コメントありがとうございます。まだまだ拙い文章ですがこれからも精進して参りますのでよろしくお願い致します。 (2021年3月28日 20時) (レス) id: f9102047d4 (このIDを非表示/違反報告)
あやか(プロフ) - とても素敵な作品で感動しました。お二人の行動も言動も自然で読んでいて違和感なくスッと入ってきます。切なくて続きがどうなるのかドキドキしてたまりません。これからも更新楽しみにしております。お身体に気をつけて無理せず執筆なさってください。 (2021年3月26日 0時) (レス) id: 28c50f8619 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねむ | 作成日時：2021年3月2日 18時
