弟ばっか 【ミキ 昂生】 ページ32
ちきちさんのリクエストです。
・
その差は歴然やった。
俺の周りには、せいぜい30人ほどの人が集まっている。まぁそれだけでも大変なんやけど、亜生とは比べものにならへん。
亜生の周りには50人おるかおらんかくらいで、沢山の人に揉みくちゃにされてその姿も見えへんくらいやった。
暫くして次の仕事まで送って貰うため車に乗り込み、劇場の駐車場を出る。俺と亜生が隣同士で座ると、目の前の座席からAが顔を覗かせた。
『おつかれー。亜生ほんっっっま人気やなぁ。流石よしもとのモテ男。』
亜生｢嬉しいような忙しいような感じやで。｣
『嬉しくて忙しいなんて最高やんか。隣を見てみ、君の兄ちゃんは直ぐに車に乗り込んで来たで。』
昂生｢俺のファンが少ない言うんか。｣
『そんなんとちゃうってー。』
俺はAにガン飛ばすと、Aはヘラヘラと笑った。同期のAとは何時も行動を共にしている。ま、ほぼ亜生とやけど。
『やけどあたしかて亜生は男前やと思うで？こんなファンに人気な亜生が近くで拝めるなんて、あたし芸人やっててよかったわ。』
亜｢さっきから大袈裟すぎやて！ほらほら、俺LINEするんやから。｣
『ちぇー。』
何時もその口からは｢亜生｣って言葉が飛び出て、俺の名前なんて一日に数回聴くか聴かないかくらい。俺と亜生って、そんなちゃうかな？これでも兄弟やぞ。
『ねー、兄ちゃんの方。』
昂｢なんやねん。昂生って呼べばええやろが。｣
『なにそれ。ええやん、あたしの呼びたい呼び方で呼んでるんやから。』
昂｢名前でくらい呼んでくれてもええやろが。｣
『ええやろ、別に。』
俺の嫉妬も虚しく、Aはツンと言い返して座席の背もたれから顔を引っ込めてしまった。
いつか、亜生よりも多く俺の名前を呼んでもらえる日が来るんかな。
俺は窓の外を眺めた。
・
亜生素直やないな。
Aうっさいわ。
A恥ずかしくて昂生なんて名前で呼べへんよ。
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ユカリ(プロフ) - 皆様リクエストありがとうございます！全て承りました！ (2018年4月18日 23時) (
レス) id: 8263d84421 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - いつも素敵な作品楽しみにさせて頂いてます♪ とろサーモンの村田さんで付き合って初めての キスのお話が見たいです！無茶ぶりしてすみません。 よろしくお願いします´`* (2018年4月18日 19時) (レス) id: 74e9ccc556 (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - リクエストお願いします、「出逢い」の粗品さんの続編をお願いしたいのですがよろしいですか？ (2018年4月18日 1時) (レス) id: 95bd6dd099 (このIDを非表示/違反報告)
尚 - リクエストです！囲碁将棋の根建さんと文田さんのお話を別々にみたいです！お願いします！ (2018年4月16日 23時) (レス) id: f0b3170452 (このIDを非表示/違反報告)
ユカリ(プロフ) - 皆さんリクエストありがとうございます！全て承りました!! (2018年4月16日 0時) (レス) id: 8263d84421 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユカリ | 作成日時：2018年3月30日 23時
