恋と笑いは紙一重５【芸人短編集】

寝坊 【ネプチューン 名倉】 ページ23

Misa6さんのリクエストです。







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私は今、めちゃくちゃ急いでいる。朝起きたら、起きなければいけない時間の1時間後に目覚めていたことに気付き、慌てて支度をしてテレビ局に向かっているところやった。




『あぁああ!!時間無い！でも腹になんか入れんと力入らへん!!』




取り敢えずちゃんとした朝食は諦めることにして、コンビニで豆乳でも買って飲もうかと思い、ファミマの駐車場に入った。




『アカンアカンアカン!!』


？「あれ？Aちゃんやん。」





声のした方を見ると、金髪にスカジャン姿、ピアスの穴が何個も開いているいかにもガラの悪そうな若い男の子達四、五人が寄ってきた。え、うそ。死亡フラグ立つ。(((





男性「アレや。確か若手の芸人やろ？」


男性「初めて芸能人ナマで見たわー。」


男性「な、今から俺らと飯行かへん？芸能人おると盛り上がるわー。」


『いやあの、私今急ぎなんで…((男性「何やって？」ｽﾝﾏｾﾝ。』





ひぃぃいいいっ。誰か助けてぇええ。怖い怖い怖い怖い怖い(切実)。死んじゃうってえええ。



今にも大泣きしそうな私の腕を一人の男の子が引っ張る。その腕を、誰かがパッと振り払った。





名倉「すまんなぁ。コイツ寝坊して今急いでんねん。また今度にしてくれん？」


『なっ…、名倉ざぁああん!!』


男性「ネプチューンの名倉やん！」


名「な？頼むわ。今から仕事やねん。」


男性「しゃあないなぁ。お前らー、卓哉んチ行こうやー。」


男性「おー。」






聞き分けのよかった男の子達はその場からゾロゾロと去って行った。私と名倉さんで、私の乗って来た車に乗り込む。





『あ、ありがとうございます……。』


名「まぁ、ここらのヤンキーは見た目は悪いけど実際はええ子らばっかやし。全然ええよ。それよりお前、今度寝坊したらもう迎えに来うへんからな。」


『すんませんでしたー。』


名「ほら、車走らせようや。」






私は助手席に名倉さんでが居ることを確認して、車を発進させる。




今日も楽しくなりそうや。

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