恋と笑いは紙一重５【芸人短編集】

好きだと思った 【博多華丸・大吉 大吉】 ページ11

まきさんのリクエストです。








・


貴方を好きだと思った。




マネージャーの分際で、こういうことはあり得ないこと。それでも、好きになったのは貴方だから、仕方ないですよね。




今日も想いを隠して、貴方の姿を目で追い掛ける。伝える気なんてない。けど、その想いは溜まるばかりで止まることを知らない。





それでも私は隠した。








華丸「大吉先生、そろそろ収録よ。」


大吉「あ、もうそんな時間ね？今行く。じゃ、Aさん。行って来るんで楽屋の戸締まり頼みますね。」


『はい。頑張ってくださいね。』






大吉さんは笑ってそう言うと、華丸さんの背中を追い掛けて走って行った。その広い背中に、私の気持ちはどれだけ乗るのだろう。



口には出せないけれど、
心の中ではちゃんとわかってる。




貴方の大人なところ。


優しいところ。


面白いところ。


笑顔が素敵なところ。




貴方のすべてが好きすぎて好きすぎて。
唇をかみしめて思う。




いつの間にかどんな貴方も、
好きだと思った。

諦められない 【祇園 櫻井・ジュリエッタ 井尻】→←君の心を酌み取って【コマンダンテ 石井】

ラッキー芸人

ラニーノーズ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す