14:atsuto side ページ14
「たしかに、よく見てみれば、長いよね」
「いやよく見なくてもわかるでしょ」
「うーん、…たしかに、標準よりは、長いね、麻也くんの、顔」
「長いっていうよりデカイ」
「ねぇ、2人とも。それさ、完全なイジメだからね?」
「事実じゃん、だって」
でも、試合中はその顔のデカさに助けられることだってあるわけだし。
って精一杯フォローしてあげた。麻也は「ちょっとだけ笑いながら言うのやめてくれる?逆に傷つくわ」と反論してたけど。
Aちゃんは爆笑してる。
「Aちゃん笑いすぎ!」なんて言いながら麻也も楽しそうで。
あー、やっぱりこの時間好きだな、俺。
この時間が無いともう頑張れないよー、ってくらい。
Aちゃんは夕飯の支度を始めると言ってキッチンへ。
最近よく笑うようになったよね、Aちゃん。麻也が嬉しそうに言った。
本当によく笑うようになった。その理由が俺らなのかも、と自惚れてもいいのかな。
「あのさ、」
「ん?」
「俺、好きなんだよね。Aちゃんのこと。まぁ知ってると思うけど」
「うん。知ってる」
麻也は何故か俺より照れてた。でも、予想を遥かに越えた麻也の嬉しそうな顔を見て、俺も自然と笑顔になった。
「うっちー、」
「なに」
「いいね、なんか」
「は?」
「いや、いいよ、今のうっちー、」
この恋が大きく育つのか、このまま終わるのか、それはきっと自分次第。隣にいるコイツに助けてもらいながら、俺なりに、頑張ってみようと思う。
「全力でサポートします」
「余計なことすんなよ」
「なにそれ!昨日のお泊まりだってさ、誰のおかげだと思ってんの!」
「頼んでねーし」
「薄情、内田薄情、Aちゃーん!内田は薄情ヤツだよ!」
「Aちゃーん、腹減ったー」
「ごめんまだ少しかかるー」
キッチンから聞こえるAちゃんからの返事に、ドヤ顔をしてやった。残念麻也くん、シカトされてんね。
「その顔、Aちゃんに見せてやりたい」
Aちゃんが作る唐揚げはどんな味かな、とわくわくしながら時間が過ぎるのを待った。どんな味だってきっと俺は「おいしい」って言うんだろうけど。
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ゆら(プロフ) - ちょん。さん» ちょん。さん)ありがとうございます^^いやー、嬉しいです!まだまだお話は続きますので最後までお付き合いいただければと思います!! (2013年7月14日 23時) (携帯から) (レス) id: 43208d27e6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆら(プロフ) - AIさん» AIさん)キュンキュンしていただけてるならとっても嬉しいです^^これからもっと照れ屋な2人の可愛いシーンを増やしていく予定です!!また読みに来てください^^ (2013年7月14日 23時) (携帯から) (レス) id: 43208d27e6 (このIDを非表示/違反報告)
ちょん。(プロフ) - はじめまして!検索から見付けたのですが、もうハマってしまいました(*^^*)もうキュンキュンしまくりです//この先が楽しみです!お忙しいと思いますが、頑張ってくださいっ! (2013年7月14日 12時) (レス) id: e85b5538cb (このIDを非表示/違反報告)
AI(プロフ) - お互いがキュンキュンしている姿が可愛くて、そんな二人に私がキュンキュンしてます(笑) これからも楽しみにしてます(^^) (2013年7月14日 11時) (携帯から) (レス) id: 43fbac561a (このIDを非表示/違反報告)
ゆら(プロフ) - yukari***さん» yukari***さん)これからもっとにやにやさせられるように頑張ります!笑 やっぱりコメント頂けるのは嬉しいですね(^^)すてきなコメントありがとうございました! (2013年7月9日 19時) (携帯から) (レス) id: 43208d27e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆら | 作成日時:2013年7月6日 9時