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「4時だし、そろそろ麻也んち行く?」
「うん。じゃあ着替えてくるね」
ベッドルームに戻り、うっちーに借りたジャージから自分の服へと着替える。
あっというまだったな。うっちーと2人の時間。私は麻也くんのパスをうまく生かせたのだろうか。
麻也くんは気づいてるよね、私の気持ちに。というか、私より先に気づいてたんじゃないかな。
どうしよう、私、うっちーのこと好きなんだ。好きになっちゃった。
そう認めてしまうと、うっちーの全てが輝いて見えて、まっすぐ見ることができないから、
気づかないフリを続けてきただけなのかも知れないけど。
恋はいつでも少し苦しい。好き、って気持ちが胸を締め付ける。
この苦しさが苦手で、ずっと避けてきた。でも、もう避けられなくなってる。避けることが出来ないくらい、「好き」が大きくなって、
うっちー、私、どうしたらいいの。
窓の外を見て、大きく深呼吸をした。
着替えを済ませた後、軽く化粧をしてからリビングへと戻った。
そこには私の想い人がいる。
「おまたせ」
「うん。もう行ける?」
「大丈夫」
「じゃ、いこ」
車の鍵を手にして、扉に手をかけるうっちーを呼び止めた。
「寝癖ついてる」
「あー、」
水でぬらしてわしゃわしゃと寝癖をなおすうっちー。本当、無頓着。
「あのさ、」
「ん?」
「またうっちーの家来てもいい?」
「いつでもどうぞ」
「やった」
「でも次はちゃんとベッドで寝てよ」
「あ、…昨晩は、その、ご迷惑を、」
うっちーは、鏡で寝癖が直ったことを確認すると、「軽すぎ、もっと食え」と言って先に部屋を出て行ってしまった。
…やっぱり、私、うっちーに運ばれたのね。
顔の火照りが消えるのを待ってから、うっちーの背中を追いかけた。
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ゆら(プロフ) - ちょん。さん» ちょん。さん)ありがとうございます^^いやー、嬉しいです!まだまだお話は続きますので最後までお付き合いいただければと思います!! (2013年7月14日 23時) (携帯から) (レス) id: 43208d27e6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆら(プロフ) - AIさん» AIさん)キュンキュンしていただけてるならとっても嬉しいです^^これからもっと照れ屋な2人の可愛いシーンを増やしていく予定です!!また読みに来てください^^ (2013年7月14日 23時) (携帯から) (レス) id: 43208d27e6 (このIDを非表示/違反報告)
ちょん。(プロフ) - はじめまして!検索から見付けたのですが、もうハマってしまいました(*^^*)もうキュンキュンしまくりです//この先が楽しみです!お忙しいと思いますが、頑張ってくださいっ! (2013年7月14日 12時) (レス) id: e85b5538cb (このIDを非表示/違反報告)
AI(プロフ) - お互いがキュンキュンしている姿が可愛くて、そんな二人に私がキュンキュンしてます(笑) これからも楽しみにしてます(^^) (2013年7月14日 11時) (携帯から) (レス) id: 43fbac561a (このIDを非表示/違反報告)
ゆら(プロフ) - yukari***さん» yukari***さん)これからもっとにやにやさせられるように頑張ります!笑 やっぱりコメント頂けるのは嬉しいですね(^^)すてきなコメントありがとうございました! (2013年7月9日 19時) (携帯から) (レス) id: 43208d27e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆら | 作成日時:2013年7月6日 9時