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ふっと目が覚めて。ぼんやりと映る見覚えのない天井。隣を見れば、あたしに腕枕をして眠る臣さんの姿。
そっとその腕から抜け出して、ベッドの下に散らばる衣服に埋もれていたカバンからスマホを取り出す。ホームボタンを押せば、深夜と言える時間だった。臣さんには悪いけど、家に帰ろう。タクシーだったらつかまるだろうから。...ここに朝まではいられない。
ベッドから出ようと起き上がると、臣さんが身じろいで、薄く目を開ける。
｢あ、すいません...起こしちゃいました？｣
OM｢んー、...今何時？｣
｢2時を少し回った所です。...ごめんなさい、あたしあのまま寝ちゃったんですね。｣
OM｢いいよ、別に。寝顔も可愛かったから｣
ふわりと笑う臣さんは、完全にプライベートの笑顔。世の中の女の子達が見たら、卒倒しそうなぐらい甘い笑顔。
｢...あたし、帰りますね。｣
OM｢は？何で？｣
｢何でって、...ご迷惑ですし、｣
OM｢迷惑じゃない、...そう言えばこのままいてくれんの？｣
｢臣さん、...｣
そう言う意味じゃないことはわかってるはずなのに。どうしてそんな鋭い、何もかも見透かすような視線をむけるの？
OM｢俺さ、Aちゃんとこうなったこと後悔してないよ。むしろ、俺を頼ってくれたこと嬉しかった。｣
｢......｣
OM｢...他の人に頼るんだったら、俺の所に来てよ。甘えて、弱さ見せて。俺が全部受け止めるから。｣
やめてください、...そんな優しい言葉をかけてもらえるような子じゃないんです。昨日の事は忘れて下さい、
そう言わなきゃいけないのに、...
あたしはやっぱり、人魚姫のようにはなれない。
｢......臣さん。｣
悲しいのか、自分に失望してるのか、臣さんに申し訳ないのか、よくわからないけどホロリと涙が頬を伝って、シーツを濡らした。
OM｢泣かなくていいよ。俺が...側にいるから。Aちゃんはもう1人じゃない。｣
いつの間にか起き上がっていた臣さんに腕を引かれて、その腕の中におさまる。哲也さんとは違う厚い胸板、香り、体温。でも不思議と落ち着く自分がいて...このまま臣さんを好きになれたらいいのに、とさえ思った。
優しく後頭部を撫でてくれる臣さんの手が気持ちよくて、また睡魔が襲ってくる。パタリと2人でシーツに沈んで、もう一度夢の中へと入り込んでいった。
せめて、臣さんがいい夢を見られますように、...そんなことを願いながら。
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凛(プロフ) - Hiromiさん» こんばんは☆彡お待たせしてすみませんm(_ _)m亀更新ですが、また来てください(^^) (2017年3月23日 21時) (
レス) id: 130278c935 (このIDを非表示/違反報告)
Hiromi(プロフ) - こんにちは☆更新待ってました！ありがとうございます (2017年3月23日 10時) (レス) id: 85818202fb (このIDを非表示/違反報告)
ひかる - わかりました！ (2016年11月26日 0時) (レス) id: 90b57cad57 (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - ひかるさん» 強制的にフラグがたってしまったので、リンクさせているとこちらのお話もフラグをたてなければいけなくなった為、一度リンクから外させてもらいました。ですので、ご覧になる際はお手数ですが、作者の作品を全表示からきていただけるとご覧頂けるかと思いますm(_ _)m (2016年11月25日 18時) (レス) id: 130278c935 (このIDを非表示/違反報告)
ひかる - 太陽と向日葵は消したんですか？ (2016年11月25日 18時) (レス) id: 90b57cad57 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：凛 | 作成日時：2016年11月17日 21時
