君に興味なんてない 2 (ページ8)

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「あの週刊誌の記事のことだけどさ」

「、ちょっと待ってください。週刊誌の記事のことって」

「え？あれAちゃんでしょ？」

そんなのとっくの昔にわかってんのよ、とでも言いたげな顔をする田中さん。

私は自分のことだからあの写真を見て自分だとすぐに分かったけれど、田中さんにもバレていたとは。

これ、もしや大我くんともう今後一切関わるな、とかSixTONESの名前によくも傷をつけてくれたな、とかそういう話をされるやつでは…

そう思ったら自然と体に力が入る。

いや、それくらい言われたって当然のことなのだから私が責められるのであればそれは受け入れるしかないのだけど。

「んな、怯えた顔しないでよ。別にあの記事のこと怒っちゃいないから、俺。まぁきょもはもうちょい自分が狙われる立場だってことを考えて行動しろよ、とは思うけどね～」

Aちゃんを責めるつもりは全くないから、力抜いてよ、なんてへらりと笑う。
目尻に寄ったシワに彼の優しさが滲む。

「あんな記事出ちゃってさ、普通にしろとかそういうのは多分Aちゃんの立場的にも難しいとは思うけど」

また笑顔が真剣な顔に変わって。
真っ直ぐ向けられた視線に息をのむ。

「正直なところAちゃんはどう思ってんの？」

「どう、とは」

「惚れた腫れたとか好きとかそういうの抜きにして、純粋にきょものことよ」

「…純粋に、」

「ん。あの週刊誌の記事のことも抜きにしてよ？ただ1人の京本大我っていう人間のことをどう思ってんのかなって」

田中さんの真剣な眼差しに言葉が詰まる。

どう答えたらいいのだろうか。
純粋にどう思っているのか、と改めて聞かれるとそれを言葉にするのはなかなかに難しい。

「どんなこと言ったって、俺はとやかく言うつもりないし。だから思いの丈をとりあえず言ってみ？」

今、思っていることをそのまま言葉にしていいものか、と戸惑う私を見透かすように田中さんが笑う。

その笑い声に小さく頷き、私は一度深呼吸をした。

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