君に興味なんてない 2 (ページ27)

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大我くんの家に行った日からもう数週間経つ。

相変わらず送られ続けてくる大我くんからのメッセージに苛立ちさえ覚える。

彼が何を考えているのかさっぱりわからない。

あの瞬間、抱きしめられて、あんなこと言われてドキドキしたのは嘘じゃない。

あのドキドキは、多分、きっと恋愛感情的な意味での高鳴りなのだと思う。

だからこそ、変わらない大我くんの行動がどういう意味を持つのか分からず、どこにもぶつけることのできない感情が積もり積もって苛立ちへと変わっていく。

私は何を期待しているんだろう。

大我くんに何を求めているんだろう。

友達として、これまで通り一緒にいられることだけでも有難いのに、人間っていうのは欲深いものでそれ以上のことを望んでしまう。

「私、大我くんのこと好きなんだ、」

自覚したが最後。

大我くんへの恋心は大きく急激に成長をしていく。

あの日、あの瞬間感じた大我くんの体温がぶわっと蘇った。

彼の一挙手一投足を思い返せば思い返すほど、どんどんと大きくなっていく彼への気持ちが喉奥を締め付けた。

大我くんからくるメッセージに既読マークはつけられても、返事を返すことは出来なくて。

それは「すんごいブス」って言われたことへの苛立ちと反抗心も最初はあった。

でも、それ以上に恋愛感情を自覚してしまった今、今までどんな風にメッセージを送っていたのかわかんなくなってしまっていたのは事実だ。

それなのに律儀に既読マークだけは欠かさずつけるのは、いつだったか大我くんとのやり取りが頭の片隅にあったからだと思う。

"未読スルーは傷つくからできれば既読だけでもつけてもらえると嬉しい"

好きな人を傷つけるのは嫌だから、なんて。

返事が返ってこないことのほうが傷つきそうなものだけど、そこに見て見ぬフリするのは私のズルいところだと思う。

結局、いつまでも大我くんに甘えている。

「どーしたらいいかわかんないよぉー・・・」

メッセージを送るのなんて簡単なはずなのに。いつまで経っても指先は動かなくて。

積みあがっていく大我くんからのメッセージにそっと指先を滑らせた。

指先から伝わってくるはずのない大我くんの体温が伝わってくる気がして胸の奥がギュッと苦しくなった。

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