君に興味なんてない 2 (ページ23)

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あんなに指先が動かなくて、メッセージさえ遅れなかったくせに、仲直り出来たってわかった瞬間またこれまで通りメッセージを送ることに躊躇しなくなった。

それどころか今まで送れなかった反動からか前以上にどうでもいいことを送ってしまうようになった。

Aからの反応はないけど、それは多分「ブス」って言ったことに腹を立てているだけだろうから、別に気にはしてない。

…って思ったけど、やっぱ既読はつくけど、返事が返ってこないってのは若干モヤつく。

「なぁんで返してくんないんだろ」

理由なんて色々思いつくけど。

仕事だって忙しいだろうし、俺に構ってる暇なんかないのかもしんないけど。
それならそうで一言くらい返してくれたっていいじゃんか。

動かないメッセージ画面。
俺から送ったメッセージだけが積もり積もっていく画面がなんとも恨めしい。

「どーしたの、きょも」

そんな俺を隣で見ていた慎太郎が声を掛けてきた。

「んー、別に」

「なんか悩んでるなら、この森本が！お力になりますよ！」

「いやいい」

「えーなんでよー相談乗りたいんだよー乗らせてくれよー」

いつものテンションに若干の圧をトッピングした慎太郎が絡みついてくる。

若干の面倒くささを感じつつも、でもこのモヤモヤを慎太郎なら晴らしてくれるかも、なんて淡い期待もあって。

「へい、慎太郎。メッセージを送っても既読をつけるだけで返事をしないその心は？」

「それは女性ですか？男性ですか？」

「えー言わなきゃだめー？」

「それによって変わってきますので」

「女」

「あーはん、なるほど、なるほど」

腕を組んでふんふん、と体を揺らす慎太郎を見て、やっぱこいつに相談したの間違ってたかも、って小さく後悔したのは言うまでもない。

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