君に興味なんてない (ページ28)

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「え、Aそれやばいやつじゃん！神引き！」

「そうなの？」

「うっわいいなーまじかー」

「あげるけど」

「いや、それは俺の倫理に反する。自引きしなきゃ意味ない」

「そういうもの？」

「そういうものなの、わかってないなぁ」

不満そうに口を尖らせた大我くんは、そう言いつつも私の手元にある神引きらしいカードに視線を向けている。

素直になれない子どもみたい、なんて。
くすり、と笑えばまた不満そうな視線がこちらに向く。

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あの日以来、私たちは"友達"になった。のだと思う。多分だけど。

時間が合うときにご飯を食べに行くっていうのがメインで、たまに今日みたいに彼の趣味に付き合ってみたりもする。

まぁ彼の趣味にはどれもいまいち興味は持てないままなのだけど。

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今日も突然「ヒマ？」なんて連絡が来たかと思ったら、一緒にカードゲームの開封をやることになった。
しかもなぜか公園の一角で。

大我くん曰く、屋外のほうが邪念がないとかなんとか。知らないけど。

しかも「こういうのは無欲のほうが良いのを引けたりするから」って半ば無理矢理に私もカードを購入させられた。

そして、まさに大我くんが言うように無欲の私は良いカードを見事引き当てた。

そのすごさがいまいちわからないけれど、目の前の彼が目を輝かせてすごい！すごい！と連呼をしているから本当にすごいんだと思う。

私なんかが引いてごめん。
若干申し訳ないんだけど。

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