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「京本、金曜はほんっっとごめん！！！」
月曜、出社したら駆け寄ってきたAが顔の前で両手を合わせて「ほんと迷惑かけた！」と頭を下げた。
「別に。いつものことだし」
「いつもいつもすみません…」
「次は気をつけろよ。酔っ払いの相手するこっちの身にもなれよ」
「うっ…善処します…」
「そんなんじゃ彼氏に捨てられんぞ」
「いや、ほんとそれよね、」
あのあと飲み過ぎって吐きそうななか怒られた、なんて困った顔をして笑う。
「っていうかA、彼氏いたんだな」
「あぁ、うん、そう。言ってなかったっけ。半年くらい前かな」
「ふーん」
「うっわ、興味なさそう」
「お前の恋愛事情とか超どうでもいい」
じゃあな、って適当に話を切り上げて自分のデスクにつく。
起動画面のパソコンを眺めながら、はぁ、とひとつため息をついた。
本当はどうでもよくなんかない。
金曜の夜。遠くなる2人の背中を見つめながら、胃がキリキリ痛んだし、その夜は酔ってるはずなのに上手く寝れなくて悪夢まで見た。
眠気はくるのに、目を閉じれば彼氏に向けたAのふにゃふにゃした笑顔とか、あいつに向けられる彼氏の優しい眼差しとか、そういうのが一気に浮かび上がってきて目が冴えて。
モヤモヤを晴らすために好きなアニメとか観てみたけど、全然気分は晴れなくてむしろ何やってんだろって虚しさが降り積もっていくだけだった。
俺、なんであいつのことでこんな風になってんだろ。
Aのこと考えるたび胸の奥のほうがズキズキ痛むし、彼氏と2人で並んでる姿を思い出したら胃がキリキリする。
「…好き、なのかなぁ、」
はぁ、とまた口からこぼれ出るため息。
散々目を逸らしてきたけど、もう認めざるおえないのかもしれない。
「なんかあった？」
「うぇっ？！」
「え、なんかごめん」
間抜けな声をあげたら、阿部くんが申し訳なさそうな顔をしてこちらを見ていた。
「悩み事があるなら、聞くよ」
俺でよければだけど、なんて優しく向けられた笑顔に不覚にもドキッとしてしまう。
これは俺が女だったら確実に阿部くんに惚れてたな。なんだったら男の今でも若干惚れそう。いや、惚れた。
「ありがとう阿部くん。すごい付き合いたいわ、今」
「え？あ、うん？ありがとう？」
戸惑いの表情のまま首を傾げる阿部くんをよそに俺は「こちらこそだよ」なんて笑った。
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さーや(プロフ) - Hano.さん» お返事遅くなってしまいました、すみません…本編最後までお付き合いいただきありがとうございました！！番外編も少しずつですが更新していくので楽しんでいただけると嬉しいです〜！ (2021年11月2日 21時) (
レス) @page16 id: 4b2ff4c864 (このIDを非表示/違反報告)
Hano.(プロフ) - 何度もコメントごめんなさいですが、完結おめでとうございます！！いつも更新を楽しみにしてました！きょもほくの取り合い？みたいな所が個人的にお気に入りです^ - ^番外編も楽しみにしてますね！ (2021年10月25日 23時) (レス) @page13 id: c16f775043 (このIDを非表示/違反報告)
もえぎ(プロフ) - Hano.さん» はじめまして、コメントありがとうございます！お話楽しんでいただけているようで嬉しいです〜更新ゆっくりではありますが、読んでいただけると嬉しいです！ (2021年10月20日 21時) (レス) id: 6178770b80 (このIDを非表示/違反報告)
Hano.(プロフ) - はじめまして！いつももえぎさんの作品に癒されています！すとおたの友達いないのめっちゃわかります！！これからも更新楽しみにしてますね！！ (2021年10月20日 7時) (レス) @page2 id: 274f9384a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もえぎ | 作成日時：2021年10月19日 17時
