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なんとか形になった課題にグループ全員が安堵して「なぁ飲みに行かない？」って誰かが声を上げた。
みんな騒ぎたい気分だったのだろう。全員がそれに賛同し、そのまま飲みに行くことになった。
駅までの道。
グループの少し後ろを歩くAに声をかけた。
「なぁ」
「うん？なに？」
「大谷のこと、ありがとうな」
「お礼言われることなんて何もしてないよ？ただなんかあの態度に腹が立っちゃってついカッと」
私の悪いところだから直さなきゃなって思うんだけど、とAは困ったように笑った。
「でもお前すごいよな」
「なにが？」
「大谷って役員の甥っ子かなんかでコネ入社らしいじゃん。そういうの抜きにしてちゃんと意見できんのはすごいよ。俺はちょっと考えちゃったし、正直」
「え、ちょっと、ちょっと待って！
「なんだよ」
「もう一回言って」
「だから、お前ってすごいなって」
「違う、そのあと！」
「大谷が役員の甥っ子でコネ入社だけど、」
「ねぇ、大谷くん、そういう人なの？！」
「え、まさかお前…知らなかったわけ？？」
「え、逆にみんな知ってた感じ？」
「だって、あいつ少し前の飲み会のときに自分でそう言ってたけど」
「うそ、聞いてないんだけど？！」
「…まじかよ」
やばいどうしよう！人生終わった！死ぬ！って騒いでいるAを横目に俺はため息をつく。
忖度なしにやるタイプの人間かと思ったら、ただただ抜けてるだけの奴だった。
「お前、明日から席ないかもな」
「ねぇ！ほんとどうしよう！」
助けて京本くん！ってAが俺の腕を掴んで揺らす。
いや、さっきあんだけ大谷に強気だったんだからそこは最後まで強気にいけよ、なんて思う反面で、ちょっと近づき辛いなと思っていたAに親近感が湧いた。
「そのときはそのときだろ」
「他人事だと思って！！さっきありがとうって言ってんだから、京本くんも同罪じゃない？！」
「どういう理論だよ、それ」
意味わかねぇ、って言う俺にこれでもかってくらい纏わりつくA。
それを横目で見ながら、俺は小さく笑った。
飲み会は、結局Aの話で持ちきりだった。
当の本人は「明日、会社行きたくない…」なんてうなだれていたけれど。
蓋を開ければ週明け席がなかったのは大谷のほうだった。
「きょーもとくん！！！！」
次の日、俺の姿を見て、泣きそうな顔して笑ったA。
その笑顔に胸の奥でドキン、鼓動が波打った。
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さーや(プロフ) - Hano.さん» お返事遅くなってしまいました、すみません…本編最後までお付き合いいただきありがとうございました！！番外編も少しずつですが更新していくので楽しんでいただけると嬉しいです〜！ (2021年11月2日 21時) (
レス) @page16 id: 4b2ff4c864 (このIDを非表示/違反報告)
Hano.(プロフ) - 何度もコメントごめんなさいですが、完結おめでとうございます！！いつも更新を楽しみにしてました！きょもほくの取り合い？みたいな所が個人的にお気に入りです^ - ^番外編も楽しみにしてますね！ (2021年10月25日 23時) (レス) @page13 id: c16f775043 (このIDを非表示/違反報告)
もえぎ(プロフ) - Hano.さん» はじめまして、コメントありがとうございます！お話楽しんでいただけているようで嬉しいです〜更新ゆっくりではありますが、読んでいただけると嬉しいです！ (2021年10月20日 21時) (レス) id: 6178770b80 (このIDを非表示/違反報告)
Hano.(プロフ) - はじめまして！いつももえぎさんの作品に癒されています！すとおたの友達いないのめっちゃわかります！！これからも更新楽しみにしてますね！！ (2021年10月20日 7時) (レス) @page2 id: 274f9384a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もえぎ | 作成日時：2021年10月19日 17時
