51-夕陽じゃ誤魔化せない ページ2
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「玲王もまだ学校いたんだね」現れた玲王にそう言ってみる。てっきり家に帰っているか、どこかでサッカーしてるのかと思っていたから。
「あーうん、彼女に勉強教えてたから」
玲王はなんてことないように言う。きっと「幼馴染のままでいたい」と言った私の意志を尊重してくれてるのだろう。今はまだ傷ついてしまうけど、そのうち笑って反応できるようになるはずだから。
「ま、彼女だけに教えてたつもりが、いつの間にか10人くらいに増えて講義してた」
「レオ先生じゃん」とツッコミを入れる凪くんに笑いつつ、集まった10人の気持ちも分かるので「学年1位が勉強会なんてしてたらそりゃ教えてもらいたくて集まってくるよねぇ」と言う。
玲王に肩を組まれてされるがままになってる凪くんは「てか、彼女と一緒に帰らなくていいの」と尋ねる。
「うん、俺はサッカーの練習もしたかったからそろそろ帰るって声掛けたんだけど『もう少しきりの良いとこまで勉強してから帰るね』って言われたから」
「へぇ、頑張り屋さんなんだね」
「まあな」
玲王の彼女さん、可愛いだけじゃなくて努力家なところもあるんだなあ。頭も良くて性格も良くて努力家って、だから玲王も好きになったんだろうなって納得してしまう。
本当に私なんかじゃ敵わないよなあ……。
気づかないうちに爪先を見つめてしまうくらい、落ち込んだ表情をしていたのかもしれない。
凪くんの手がポケットに入っている私の手首を掴んで外に出し、きゅっと繋いで指を絡めた。思わず彼を見るが、凪くんは前を向いているので視線が合わない。
突然のことに引っ込んでいたはずの動悸が蘇ってくる。
な、凪くん……？
私の手をすっぽりと包み込んでしまえる大きな手は、予想よりも少しだけ冷んやりとしていた。
私達が手を繋いでるのに気づいた玲王は、顔を背けながら「人前でいちゃつくなよ」と少しイラついたように言う。
「レオだから別にいいかなって」
「俺でもだめだっつの。てか、Aも注意しろ、よ……」
玲王の言葉が不自然に途切れたのは、きっと夕陽に誤魔化せないくらい真っ赤な顔で恥ずかしがっている私の様子が目に入ったから。
自分が何に照れているのか分からない。凪くんと手を繋いでいることか、それを他人に見られていることか。
自分のことに精一杯で、耳を赤くしながら「……
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はむスター(プロフ) - 夜夏さん» 凛くんの強者感が滲み出てますね😂 (2023年2月9日 17時) (
レス) id: 311247fabe (このIDを非表示/違反報告)
夜夏 - 凛ちゃんの『勝った』が、めっっっちゃ好きです…！ (2023年2月8日 22時) (レス) @page46 id: 8f15f4a9c1 (このIDを非表示/違反報告)
はむスター(プロフ) - みはさん» ありがとうございます！夢主と同じ気持ちでお読みいただければと思います💪 (2023年2月7日 10時) (レス) id: 311247fabe (このIDを非表示/違反報告)
みは - ここからどうなるのかドキドキです😭🫶🏻 (2023年2月6日 21時) (レス) id: 48943adb31 (このIDを非表示/違反報告)
はむスター(プロフ) - 咲菜さん» 守るためとはいえ嘘をついて自ら離れていく選択は辛いものがありますね😢長い間お読みくださってるんですね、ありがとうございます！☺️これからもワクワクしながら読んでいただけるよう頑張ります！💪 (2023年2月6日 16時) (レス) id: 311247fabe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はむスター
| 作成日時：2023年1月20日 17時
