26.不誠実な五条くんに弄ばれた結果 ページ27
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浮かんだ仮説をそのまま口にする。
「五条くん、もしかして昨日の硝子との会話聞いてた？」
ピクッと彼の肩が揺れる。私の仮説は当たっていたみたいだ。そっと体を離して向き合う。
「……うん。その後硝子を問い詰めて、お前が俺に振られる為に付き合ったってことも全部聞いた」
「！そっか……」
「だから、Aが望んだ通りに振ってやったんだ。これで俺達のお互いに不誠実な関係は終わり。それでいいだろ？」
「そうだね。ありがとう」
これで私達のお付き合いは終わり。
私のイケメンに捨てられるというミッションも達成した。
終わりと言いつつも、五条くんは全然終わりにするつもりはない様子だった。「だから、」と目元を赤く染めて真剣な顔で続けた。
「また1から始めてほしい」
「……え？」
「俺は本気でAが好きだから、今度こそ正式に恋人になりたい。……ダメかな？」
こんな風に異性から熱烈なアプローチを掛けられるのは初めてだった。熱が伝わって、こっちまで体温が上がる。彼の雰囲気に呑まれそうになる。
______だがしかし、頷くわけにはいかない。
「ごめんなさい」
深々と頭を下げる。大人しく振られるつもりなんてなかった五条くんは「はぁっ！？」と叫んで呆気に取られた表情を浮かべる。
五条くんと付き合ってきた日々を思い返す。昨日硝子にも言ったけれど、そんな中で興味が湧いたことがある。
「私、付き合ってる時の五条くん見ててさ、ちょっと興味が湧いたことがあるんだよね」
「？興味？」
「うん。____弄ぶ側ってどういう気持ちなんだろって」
「は、え？」
「弄ばれる側の気持ちは楽しんだから、今度は弄ぶ側の気持ちを味わって見たいなって思ってて」
「A、何言って」
「だから今度は浮気する方になってみたいの。今度は七海くん辺りにでも告白して、」
「____七海はダメだ！！」
ガシッと両肩を掴まれる。
「俺のことならいくらでも弄んでくれていいから……！だから他の男に告白なんてするなっ……頼むよ」
「じゃあ、五条くんが恋人になってくれる？」
悪魔の囁きをすれば、五条くんは覚悟を決めたようにゆっくりと頷いた。
「なるよ。いつかAが他の男なんて目に入らなくなるくらい夢中にさせてやる」
これから私は人生経験として、男を弄ぶ立場と元カレに猛アプローチされる立場を楽しみたいと思います。
fin.
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ちゃむ - コメント失礼します！この作品を見た後不誠実な五条さんが好きな私と誠実な五条さん好きの私が喧嘩してました！wこれ五条さん目線のこの物語が見てみたいです！もし良ければ書いて頂けませんか？！ (2月7日 22時) (
レス) @page39 id: b02cacdca3 (このIDを非表示/違反報告)
はむスター(プロフ) - 雪菜さん» 最後までお読みくださりありがとうございました！！😭きっと五条は夢主に誠実さを見せつける為に行動を改めていくんだと思います、！最後には手に入れる気満々ですからね笑 こちらこそ更新不定期な今作をお読みくださってありがとうございました…！ (1月1日 23時) (レス) id: 311247fabe (このIDを非表示/違反報告)
雪菜(プロフ) - わー！！！完結おめでとうございます！！！この先の激重五条も見たいですが想像で楽しみます😌こんな神作を連載してくれてありがとうございました！！本当に見てて面白かったです😭🙏💞 (12月31日 22時) (レス) @page39 id: f0574d2f45 (このIDを非表示/違反報告)
はむスター(プロフ) - 美桜さん» ありがとうございます！！！ (8月11日 1時) (レス) id: 311247fabe (このIDを非表示/違反報告)
はむスター(プロフ) - dearさん» 夢主を気に入っていただけてとても嬉しいです！☺️でも五条さんは自分と夢主で一緒に幸せになりたいと思ってるかもしれませんね、！笑 (8月11日 1時) (レス) id: 311247fabe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はむスター
| 作成日時：2022年3月26日 21時
