24.頼れる存在 ページ25
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自分が弄ばれる分には全然良かった。だって、誰も傷つくことがないから。
でも、私が弄んでいるとなると話は別だ。
五条くんは私が1番だと言ってくれた。その言葉に嘘はないと思う。それなら、私は五条くんの誠実な気持ちを踏みにじっていることになる。
それは心苦しいな、と思った。
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もういっそこっちから別れを告げてしまうべきなのか。それとも当初からの目標を果たす為に嫌われよう作戦を継続して振られるのを待ってもいいのか。自分1人では決めかねていたので、こういう時は頼れる硝子に相談してみることにした。
翌日の放課後、五条くんと夏油くんは任務に行ってていなかったので、授業が終わった流れでそのまま相談をした。
私の話を一通り聞いて、硝子はタバコの代わりに飴を舐めながら言った。
「そんなの今更じゃね？」
「え？」
「Aが傷ついていないという話は別として、五条が浮気してきた事実は変わんないじゃん。なら、Aが本気で五条のこと好きじゃなかったとしてもそれはお互い様なんじゃない？いや、むしろまだ五条の方が悪い」
「う、うーん……」
そうなのかもしれないし、そうじゃないのかもしれない。硝子が話すとなんか妙に説得力があるんだよねえ。医者の卵だからだろうか。
しかしかろうじて、納得しきれないプライドも残っていて。
「でも五条くんの真剣な気持ちを踏みにじるのはやっぱり良くないよね」
「あんなクズ、一回痛い目見ればいいんだよ」
「硝子は五条くんの何をそんなに恨んでるの……」
「クズに改心して欲しいだけの優女だよ私は」
飴をかじる硝子に苦笑いを浮かべる。私のことをイカれてるとか散々言ってくれたけど、硝子だって負けてないと思うんだよなあ。
でも、こうやって友達に話を聞いてもらうと少し心がスッキリした。やっぱり1人で抱え込むのはよくない。
よし、決めた。
「硝子、決めたよ。私やっぱり五条くんを振る。このまま一緒にいても多分罪悪感消えないし」
「そ。まあそれがいいね」
「うん」
五条くんとは別れる。
彼との恋人だった日々を振り返る。
そして1つ思ったこと。
「硝子。私さ、ちょっと興味湧いたことがあるんだけど」
「なに？」
「____」
そうして紡いだ言葉に、硝子は「やっぱアンタが1番イカれてる」と爆笑した。
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ちゃむ - コメント失礼します！この作品を見た後不誠実な五条さんが好きな私と誠実な五条さん好きの私が喧嘩してました！wこれ五条さん目線のこの物語が見てみたいです！もし良ければ書いて頂けませんか？！ (2月7日 22時) (
レス) @page39 id: b02cacdca3 (このIDを非表示/違反報告)
はむスター(プロフ) - 雪菜さん» 最後までお読みくださりありがとうございました！！😭きっと五条は夢主に誠実さを見せつける為に行動を改めていくんだと思います、！最後には手に入れる気満々ですからね笑 こちらこそ更新不定期な今作をお読みくださってありがとうございました…！ (1月1日 23時) (レス) id: 311247fabe (このIDを非表示/違反報告)
雪菜(プロフ) - わー！！！完結おめでとうございます！！！この先の激重五条も見たいですが想像で楽しみます😌こんな神作を連載してくれてありがとうございました！！本当に見てて面白かったです😭🙏💞 (12月31日 22時) (レス) @page39 id: f0574d2f45 (このIDを非表示/違反報告)
はむスター(プロフ) - 美桜さん» ありがとうございます！！！ (8月11日 1時) (レス) id: 311247fabe (このIDを非表示/違反報告)
はむスター(プロフ) - dearさん» 夢主を気に入っていただけてとても嬉しいです！☺️でも五条さんは自分と夢主で一緒に幸せになりたいと思ってるかもしれませんね、！笑 (8月11日 1時) (レス) id: 311247fabe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はむスター
| 作成日時：2022年3月26日 21時
