20.美人は笑ってて欲しい ページ21
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「ねえ、悟のこと独り占めしないでくれない？」
「悟は皆のものなの。特定の相手なんかつくらないの」
「私達のルールが守れないなら、さっさと別れて」
任務帰り、息抜きがてら街を散策していたら、どこからともなくやってきた美人なお姉様方3人に連れられて、人通りの少ない路地裏までやってきた。そして今は建物の壁を背に、腕を組んだ美人3人に囲まれている逃げ場が無い状況。
美人の笑顔は最強だと知っていたけど、美人は睨みまで最強なんて知らなかった。新たな発見だ。
状況を飲み込めずボーッとしていると、「何無視してんのよ」と怒られたので「あ、すみません」ととりあえず謝る。
ひとまず状況を整理しようか。
多分この人たちは五条くんの所謂オトモダチっていう関係なのだろう。で、そのオトモダチには五条くんを決して独り占めしてはいけないという共通のルールがある。
にも関わらず、最近は五条くんが私のところにいるから、私はその共通ルールを破った裏切者だと、そう詰められている解釈でオッケーかな？うん、多分そうだ。
……うーん、独り占めするつもりは微塵もなかったんだけどな。それに、私だって五条くんに弄ばれたいし。
「で？別れてくれるのかしら？」
さっさと頷けと言わんばかりにまた睨まれて、思わずヒィッと悲鳴が出そうになるのを必死で堪えた。うう、だから美人の睨みは怖いんだってば……！
体感が10度くらい下がったような心地でなんとか声を絞り出す。
「いや、でも私なんかから五条くんに別れを切り出すのは恐れ多いと言いますか……。その、私が振られる分には全然構わないんですけど、私が振るのは違うかなって」
「…………まあ。確かに、貴方みたいなちんちくりんに振られたら、悟だって不本意よね」
「オイ」
あ、思わずツッコミを入れてしまった。しまったと慌てて口を閉じるが、何も言われなかったので安堵する。美人さん達は困ったように顔を見合わせている。
「じゃあ、さっさと振られなさいよ」
「それができたらこんなに苦労しないんですが……」
「はあっ！？そんなに振られない自信があるわけ！？」
「いえいえいえ！違います誤解です！私だって何で振られないのか不思議なくらいなんですよ！」
「…」
「嫌われようと手作りのお弁当渡しても食べてもらえるし、何故かデートに誘われるようになったし、いらないって言ったのに時々プレゼントだってくれるし……」
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ちゃむ - コメント失礼します！この作品を見た後不誠実な五条さんが好きな私と誠実な五条さん好きの私が喧嘩してました！wこれ五条さん目線のこの物語が見てみたいです！もし良ければ書いて頂けませんか？！ (2月7日 22時) (
レス) @page39 id: b02cacdca3 (このIDを非表示/違反報告)
はむスター(プロフ) - 雪菜さん» 最後までお読みくださりありがとうございました！！😭きっと五条は夢主に誠実さを見せつける為に行動を改めていくんだと思います、！最後には手に入れる気満々ですからね笑 こちらこそ更新不定期な今作をお読みくださってありがとうございました…！ (1月1日 23時) (レス) id: 311247fabe (このIDを非表示/違反報告)
雪菜(プロフ) - わー！！！完結おめでとうございます！！！この先の激重五条も見たいですが想像で楽しみます😌こんな神作を連載してくれてありがとうございました！！本当に見てて面白かったです😭🙏💞 (12月31日 22時) (レス) @page39 id: f0574d2f45 (このIDを非表示/違反報告)
はむスター(プロフ) - 美桜さん» ありがとうございます！！！ (8月11日 1時) (レス) id: 311247fabe (このIDを非表示/違反報告)
はむスター(プロフ) - dearさん» 夢主を気に入っていただけてとても嬉しいです！☺️でも五条さんは自分と夢主で一緒に幸せになりたいと思ってるかもしれませんね、！笑 (8月11日 1時) (レス) id: 311247fabe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はむスター
| 作成日時：2022年3月26日 21時
