12.クズはどっちだ ページ13
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「____以上、エントリーNo.1 Aの替え歌でした！ありがとうございましたー！」
歌手のライブの最後の挨拶みたいにそう叫んで、観客役の五条くんに頭を下げる。
五条くんは「あー、笑った」なんてその言葉通り笑いすぎて浮かんだ目尻の涙を指で拭っている。
想像以上に良い反応を貰えて、私も得意げに椅子に座り直す。
「私、替え歌得意なんだ。だから小学生の頃、これでも人気者だったんだよ？」
「そーなん？」
「うん。ほら、小学生ってさ、足速い人と替え歌上手い人と松葉杖付いている人が人気出るじゃん？つまり替え歌で爆笑してくれた五条くんは、小学生と笑いのツボが一緒ってこと！」
「ざけんなよテメェ」
小学生と同類だと言われて睨みつけてくる五条くんに「わはは！冗談冗談」と笑ってフォローを入れておく。
すこし休憩、と背もたれに思いっきり寄りかかり、「五条くんもなんか歌っとけば。もうそろ時間切れだし」とマイクを渡す。
五条くんはマイクを受け取って「……俺、替え歌はできねーけど」などと真顔で言ってくるものだから、思わず吹き出してしまう。
「別に替え歌じゃなくて、好きな歌を歌いなよってこと」
「おー。俺の美声で気絶させてやるよ」
「ポケモンかよ」
なんかいたよね、歌って相手を眠らせる可愛らしいポケモン。名前は忘れたけど。
歌いを入れる機械を操作している五条くんが手元に視線を落としまま言う。
「Aって」
「うん」
「俺のどこが好きなの？」
「え」
思ってもみなかった質問に目を丸くする。
いや、好きっていうか、イケメンに遊ばれて捨てられてみたいなあって思ったから告白しただけだし……。
それに五条くんなら私のことを好きにならないだろうという信頼もあったし。
でも流石にそれを馬鹿正直に伝えるわけにはいかない。口から出まかせでなんとか答える。
「五条くん、の……(浮気ばっかである意味)男らしくて(顔だけは)かっこいいところ……かな」
もちろんカッコの中は声に出してないので、五条くんのことを男らしくてかっこいいと褒めただけになる。よくやった私！なんとか切り抜けた！
五条くんは私の返答を聞いてパチパチと瞬きを繰り返す。
そして、
「……ふ、ふーん？……へぇ。そ、そうなんだ？」
何故かソワソワと落ち着かない様子で視線を彷徨わせながら、意味も無くサラサラな髪に手櫛を通していた。
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13.様子がおかしい五条くん→←11.カラオケは歌う場所です
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ちゃむ - コメント失礼します！この作品を見た後不誠実な五条さんが好きな私と誠実な五条さん好きの私が喧嘩してました！wこれ五条さん目線のこの物語が見てみたいです！もし良ければ書いて頂けませんか？！ (2月7日 22時) (
レス) @page39 id: b02cacdca3 (このIDを非表示/違反報告)
はむスター(プロフ) - 雪菜さん» 最後までお読みくださりありがとうございました！！😭きっと五条は夢主に誠実さを見せつける為に行動を改めていくんだと思います、！最後には手に入れる気満々ですからね笑 こちらこそ更新不定期な今作をお読みくださってありがとうございました…！ (1月1日 23時) (レス) id: 311247fabe (このIDを非表示/違反報告)
雪菜(プロフ) - わー！！！完結おめでとうございます！！！この先の激重五条も見たいですが想像で楽しみます😌こんな神作を連載してくれてありがとうございました！！本当に見てて面白かったです😭🙏💞 (12月31日 22時) (レス) @page39 id: f0574d2f45 (このIDを非表示/違反報告)
はむスター(プロフ) - 美桜さん» ありがとうございます！！！ (8月11日 1時) (レス) id: 311247fabe (このIDを非表示/違反報告)
はむスター(プロフ) - dearさん» 夢主を気に入っていただけてとても嬉しいです！☺️でも五条さんは自分と夢主で一緒に幸せになりたいと思ってるかもしれませんね、！笑 (8月11日 1時) (レス) id: 311247fabe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はむスター
| 作成日時：2022年3月26日 21時
