125-お前じゃないと ページ27
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凪誠士郎視点
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反抗ばかりする子供を諭すみたいに言われて、流石に気分が悪くなってくる。溜息混じりに静かに文句を溢す。
「もー、そういうのめんどくさいんだけど」
ここにいたらA達が視界に入って気が散るし、いつまでも面倒くさいことを言われそうで。スマホをポケットにしまい、A達とは逆方向の階段に向かって歩き出す。
レオも真凜も一体何なんだ。
俺の気持ちを試すようなことばかり言ってきて。
階段を下る途中で「凪」と呼ばれる。レオが追いかけてきた。
「いいのか？Aが鈴木と付き合っても」
「よくない」
「！なら……」
「鈴木よりはレオの方がマシ。だからレオが間宮のとこ行ってよ」
「お前、それAのこと好きだって認めてるようなもんだけどな」
「…」
何でレオは俺の心を暴こうとしてくるの。
俺がAのこと好きだって言ったら、レオがAに告白しづらいんじゃないかって柄にもなく気を遣ったのに。
レオは柔らかく口角を上げる。
「さっさと鈴木んとこ行って、Aのこと奪い返してこいよ」
ドグン、と抑え込んでいた欲が呼び起こされる。
駄目だって。俺がAのとこ行く資格なんてない。
俯き気味にポツリと呟く。
「……間宮は俺といない方がいい」
「なんだよそれ」
「俺といたらまた変な噂流されて傷つくかもしれない。それに、俺がいなくても間宮は笑ってられる」
「っ本気で言ってんのかよ」
レオの纏う雰囲気が変わったのを肌で感じ取る。それでも物怖じしない。
「だって去年もそうだったから」
「去年と今じゃちげーだろ！」
「変わんないよ」
「お前はAのこと何にも分かってねぇのな。確かにAは凪といなくても笑ってられるよ。__でも、凪といる時が1番幸せそうに見えた。凪のことが好、……大切だって顔をしてた。悔しいけど、Aはお前じゃないと駄目なんだよ」
レオの言葉は予想外の連続だった。
Aのことが好きなくせに、自分のことに手一杯で気づけていなかったのかもしれない。
Aは俺がいなくても笑ってられる。
でも、俺と一緒ならもっと笑顔になれる____。
「分かったら早く行け！Aのこと死ぬ気で守れ」
もうブレーキをかけなくていいやと思ったら、途端に霧が晴れたように心が軽くなった。
「……うん。俺行ってくるよ」
レオの必死な訴えが、俺に勇気をくれる。
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飴玉(プロフ) - ほんと素敵なお話ありがとうございました😭一つ一つの表現の仕方が切なくてなんかすごく刺さるものがあった小説でした！！初めてこんなに夢小説にハマりました！続気も書いてくださるとは…めっちゃ嬉しいです。これからも活動応援してます✊🏻´‐ (2023年3月17日 23時) (
レス) @page50 id: 6166c70364 (このIDを非表示/違反報告)
かい - わー！おめでとうございます！！社会人編があるなんて！？楽しみしてます！ありがとうございます！！ (2023年3月16日 19時) (レス) @page47 id: 4d5241d02c (このIDを非表示/違反報告)
沈みゆく佐藤。(プロフ) - 下睫毛さんとの意味深なフラグ回収はありがたい。主様の作品は切なくてさっぱりしてるところ夢小説にはあまりない現実に近しいかんじがとても好きです。社会人編では下睫毛さんとの絡みに期待ですね!! (2023年3月15日 17時) (レス) @page47 id: 4118c67c05 (このIDを非表示/違反報告)
マユリ(プロフ) - 完結おめでとう&お疲れ様です♡失礼ながら最近気づいたのです…推し検索して1話読んで気に入ったらお気に入り登録するのですが、主様の作品全部登録してました(*pωq*)根っからのファンみたいですwwwこれからも応援してます♡ (2023年3月15日 1時) (レス) @page47 id: 7b9abdf20f (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - 完結おめでとうございます！！毎日更新を楽しみにしていた作品が一時的に（？）終わってしまったのは悲しいですが心の支えになってました！また楽しみにしています！ (2023年3月15日 1時) (レス) @page47 id: b983e74723 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はむスター
| 作成日時：2023年2月13日 19時
