16話 ページ21
Aside
「ねえねえAちゃん!最近、爆豪くんとはどうなん!?」
「え?」
「『押してダメなら引いてみろ作戦』のことだよー!ね、ね、今どんな感じなの?」
わたしの部屋に集まった1A女子は、部屋に入るなり恋バナをし始めた。しかもわたしの。
「な、なにも面白いことなんてないよ?」と苦笑いを浮かべるわたしに、透ちゃんは「えー!!そんなわけないじゃーん!」と腕をブンブンと振り回す。
どう返せばいいか困っていたわたしに、「でもさ」と助け舟を出したのは響香ちゃん。
「Aの鈍感っぷりも相当だけど、爆豪の無自覚っぷりも何とかしないと、多分何も始まんないわ」
「.....?????」
わたしがその意味を理解出来ない中、他の女子達は「あーーー」と納得した様子。
あれ!?わたしだけが置いてけぼり!?
だ、誰か!わたしに理解出来るようにご説明を!
「確かにねー。爆豪、無自覚であれでしょ?相当タチ悪いよねーー」
「あんなに独占欲丸出しなのに、爆豪ちゃん、どうしてAちゃんが大好きってことに気づかないのかしら?」
「見ているこっちは焦れったいですわ。頭は良いのに、こういうことになると鈍感ですわね、爆豪さんって」
女子達があーやらこーやら話を進める中、わたしは「ちょ、ちょっと待って!!」と大声を上げた。
「ど、どういうことかよく分からないんだけど.....皆、一体なんの話をしてるの....?」
そう尋ねると、「.....はぁ.....アンタ、本当生粋の馬鹿だね」と響香ちゃんはため息混じりにそう言った。
他の女子達も「マジかコイツ」とでも言いたげな顔でわたしを見つめている。アッなんかデジャブ!
ていうか、突然の悪口はすごい傷つく。(震え声)
ば、馬鹿なのは知ってるけど、そんなにはっきり言わなくても!!
そう心の中で反論していると、響香ちゃんはわたしの頰を両手でばちん!!と叩いてきた。
「いたッ!!??ぼ、暴力反対!!と、突然なにするのきょうか、」
「うるさい。いい?もうハッキリ言うね。爆豪は、アンタのことが好きなんだよ」
ヒリヒリと痛む頰を押さえながら、響香ちゃんに物申そうとしたけど、それは響香ちゃんが仁王立しながら言った言葉によって遮られた。
..........ほあ?
「.....あ、あの......今、なんて....」
バクバクいってる心臓の音を聞きながら、わたしは恐る恐る聞いた。
響香ちゃんはさも当たり前のように、また衝撃発言を言い放った。
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ゴリラ好きの人間。(プロフ) - 田んぼさん» ありがとうございます!!そう言ってもらえて嬉しいです! (2018年8月9日 22時) (レス) id: 841557aa5a (このIDを非表示/違反報告)
田んぼ - 面白かったです♪続き楽しみにしてます!(^-^) (2018年8月9日 22時) (携帯から) (レス) id: 238af52e71 (このIDを非表示/違反報告)
ゴリラ好きの人間。(プロフ) - ふぅ君さん» 返信が遅れてしまい、大変申し訳ありませんでした!!まだまだ未熟な私の作品を読んでくださり本当にありがとうございます!!ふぅ君さんの小説、とても興味があるので見たいのですが、なんという作品ですか? (2018年4月28日 3時) (レス) id: 841557aa5a (このIDを非表示/違反報告)
ゴリラ好きの人間。(プロフ) - まいこさん» 返信が遅れて本当に申し訳ありません!!そう言ってもらえるととても嬉しいです!ありがとうございます!! (2018年4月28日 3時) (レス) id: 841557aa5a (このIDを非表示/違反報告)
ふぅ君 - 面白いです(*≧∀≦*) 僕の小説もこんな感じになってほしい(切実) (2018年3月25日 4時) (レス) id: 46fef89fcc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゴリラ好きの人間。 | 作成日時:2017年8月10日 0時