15話 ページ20
Aside
「えっと.....な、泣かないで？」
遠慮がちに上鳴くんの頭を撫でる。
するとさらに「加美山ぁ....！」と涙を溢れさせた。
あっ、わっ、むしろ状況悪化しちゃった！
戸惑うわたしから「はいはい離れろよー」と上鳴くんを引き剥がした切島くんと瀬呂くん。
「ごめんな突然。でも爆豪がこんなに不機嫌になるのって、加美山関連としか考えられねぇからさー」
「....？どうしてわたしなの？」
「だって最近、爆豪のこと避けてるだろ？それからなんだよ、爆豪の機嫌がさらに悪くなったの」
えぇ.....それはないと思うんだけど.....でも、もしそれが本当なら、なんでなんだろ？
わたしがいないと、勝己くんが不機嫌になる理由......
.....あ。
もしかして、従順に言うこと聞いてくれる人がいなくなったからかな？
わたしは勝己くんに基本YESマンだったから、それの禁断症状が出ているのかも.....！？
突然黙ったわたしを「加美山？おーい、どしたー？」と心配そうに伺う切島くんは、わたしの顔の前で手をヒラヒラと振る。
ハッとしたわたしは、三人に向かって自分の考えを伝える。
「あっ、ごめんね！あ、あのね、ちょっと考えたんだけど.....きっと勝己くんは、従順に言うことを聞いてくれる人がいなくなったから不機嫌なんだと思うっ！」
「.........................うん？？？？」
首を傾げる三人を横目に、わたしは絶対そうだ、うん絶対そうと確信していた。
だって勝己くんが苛立つ理由なんて、それ以外で思い浮かばないもん！
絶対この考えで合ってるよ！間違いない！
そんな思いをこめて、三人を見つめると「いや、それは絶対にない」とすぐさま否定された。えええなんで！？ていうか何！？その哀れむような顔は！
「クソッ、加美山に分からせようと思って近づいたのに、まさかこんなに鈍感だとは.....想定外です、隊長！」
「落ち着け瀬呂隊員、まだ焦るな！加美山の鈍感さとネガティブ思考は今に始まったことじゃない！まだ時間はあるんだ！」
「ですが切島隊長！このままだと、コイツらいつまで経っても.....！！」
「え、え、な、なんで上鳴くん、血涙を流してるの！？ひええ、ど、ドウイウコトナノー！？」
何かコソコソと話す三人の会話は聞こえなかったけど、上鳴くんが血涙を流す姿はとても怖かった。
じょ、情緒不安定なのかな.....？？
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ゴリラ好きの人間。(プロフ) - 田んぼさん» ありがとうございます！！そう言ってもらえて嬉しいです！ (2018年8月9日 22時) (
レス) id: 841557aa5a (このIDを非表示/違反報告)
田んぼ - 面白かったです♪続き楽しみにしてます！(^-^) (2018年8月9日 22時) (携帯から) (レス) id: 238af52e71 (このIDを非表示/違反報告)
ゴリラ好きの人間。(プロフ) - ふぅ君さん» 返信が遅れてしまい、大変申し訳ありませんでした！！まだまだ未熟な私の作品を読んでくださり本当にありがとうございます！！ふぅ君さんの小説、とても興味があるので見たいのですが、なんという作品ですか？ (2018年4月28日 3時) (レス) id: 841557aa5a (このIDを非表示/違反報告)
ゴリラ好きの人間。(プロフ) - まいこさん» 返信が遅れて本当に申し訳ありません！！そう言ってもらえるととても嬉しいです！ありがとうございます！！ (2018年4月28日 3時) (レス) id: 841557aa5a (このIDを非表示/違反報告)
ふぅ君 - 面白いです(*≧∀≦*) 僕の小説もこんな感じになってほしい(切実) (2018年3月25日 4時) (レス) id: 46fef89fcc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゴリラ好きの人間。 | 作成日時：2017年8月10日 0時
