13話 ページ18
Aside
リュックで顔を隠しながら、ひええええと心の中で叫んでいると、「.....何やってんだ？」と誰かが歩いてきた。
その姿を見て、思わず「メシア！！」と叫んでしまったのはしょうがないことだと思う。
だって、わたしにとってその人は本当に救世主だったから。
「轟くん.....！！」
「おはよう、加美山、爆豪。二人で何やってんだ？」
勝己くんの壁ドンという名の絶対的防御が緩くなった隙に、わたしは轟くんの背中に隠れた。
なんて逞しい背中！心強すぎる！
「おいブス！！逃げてんじゃねェぞゴラ！！」
「ヒイッ！」
「やめろ爆豪。もっと加美山に優しくしないと、そのうち嫌われるぞ」
勝己くんはハッ、と馬鹿にしたように鼻で笑い「そいつが俺のことを嫌いになる日なんて一生こねぇよ！」と自信満々に言い放った。
どこからその自信がくるの！？
まあでも、確かにそうなんだけどね！
「なァ、そうだろA？」
いやァァ！！！何その悪い笑み！人を見下した感がスゴいけど、やばいカッコ良すぎて直視できない！！
思わず「はい！！！」と答えそうになったけど、そこでハッと思いとどまる。
今は『押してダメなら引いてみろ作戦』を決行中なんだから、ウソをついたほうがいいときなのでは....？
「.....そ、そんなことないし。か、勝己くんよりも、轟くんのほうが優しくて好きだもん」
「......は？」
プイッと顔を背ける。
目を見開く勝己くんを見て、思ったとおり心臓がキュッとなったけど、それに耐えて「いこ、轟くん」と轟くんの手を引いて歩き出した。
「.....すげぇ泣きそうな顔してるけど、大丈夫か？」
「う”ん”.....大丈夫....」
しばらく歩いて、じわじわと悲しみが襲ってきたわたしを心配そうな様子で伺ってくる轟くんに、なんとか言葉を返す。
自分から勝己くんを拒否したことなんてないから.....拒否られるのには慣れていたけど、拒否るのにこんなに精神削られるとは思わなかった。だって本当は大好きなのに。
「.....無理するなよ」と頭にポンと手を置かれる。
そんなに優しくされたらアッだめだ泣く。
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ゴリラ好きの人間。(プロフ) - 田んぼさん» ありがとうございます！！そう言ってもらえて嬉しいです！ (2018年8月9日 22時) (
レス) id: 841557aa5a (このIDを非表示/違反報告)
田んぼ - 面白かったです♪続き楽しみにしてます！(^-^) (2018年8月9日 22時) (携帯から) (レス) id: 238af52e71 (このIDを非表示/違反報告)
ゴリラ好きの人間。(プロフ) - ふぅ君さん» 返信が遅れてしまい、大変申し訳ありませんでした！！まだまだ未熟な私の作品を読んでくださり本当にありがとうございます！！ふぅ君さんの小説、とても興味があるので見たいのですが、なんという作品ですか？ (2018年4月28日 3時) (レス) id: 841557aa5a (このIDを非表示/違反報告)
ゴリラ好きの人間。(プロフ) - まいこさん» 返信が遅れて本当に申し訳ありません！！そう言ってもらえるととても嬉しいです！ありがとうございます！！ (2018年4月28日 3時) (レス) id: 841557aa5a (このIDを非表示/違反報告)
ふぅ君 - 面白いです(*≧∀≦*) 僕の小説もこんな感じになってほしい(切実) (2018年3月25日 4時) (レス) id: 46fef89fcc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゴリラ好きの人間。 | 作成日時：2017年8月10日 0時
