【僕のヒーローアカデミア】勝己くんが好きすぎてしんじゃう【爆豪勝己】

7話 ページ11

Aside


「なあ、今日爆豪のこと避けてたよな。喧嘩でもしたのか？」
「エッ」


轟くん、君はエスパーか.....！？
思わず素っ頓狂な声をあげたわたしは、きっと間抜けな顔をしていただろう。



共同スペースのソファーに腰かけていたわたしのところに突然やってきた轟くん。


なんだろうと思い轟くんを見上げていたら、まさかまさかの『押してダメなら引いてみろ作戦』を見破られているという予想していなかった展開になった。


「えっと....と、とりあえず座る？」
「ああ」


隣に座ってきた轟くんは「どうしてなんだ？」とわたしの答えを待っている様子。


ひいい首をキョトンと傾げてこっちを見ないでッ！
轟くん、自分の端正な顔立ちを理解してそんなことやってるのかな！？そうだとしたらタチ悪い！
そんなことされたら、どんなに口の固い人だってペラペラペラペラなんでも話しちゃうって！



内心荒ぶってるわたしは答えるよりも先に、「そ、そんなに分かりやすかったかな？」と質問を返す。


轟くんは「まあな」と言ったあと、はたまたわたしをビックリさせるようなことを平然と言い放った。


「俺だけじゃなくて、クラスの奴ら全員気づいてると思うぞ」
「うそ！？！？」
「嘘じゃねぇ。逆になんで気づいてないと思ったんだ」


わあああマジかぁ.....誰も気づいてないと思ってた....だってみんな通常運転だったじゃん.....とほほ、わたしただのアホの子.....



頭を抱えつつ、わたしは轟くんの質問に答えた。



轟くんはそれを聞いて「....それって、お前がつらいだけじゃないか？」となんともお優しい言葉をかけてくれた。貴方が神か！


「そう！そうなんだよ！今日一日でもツラくて死にそうだったの！まだまだこれからなのにもう心折れそうなんだよ.....はぁ...つらい.....」
「.....加美山は大変だな」


轟くんが頭を撫でてくる。うわああその優しさが心にしみる。ていうか、行動までイケメンってどういうこと？？この世界にそんな文句なしのイケメンなんていたの？？あ、いたね。


「加美山は可愛いんだから、もっと自信持ってもいいと思うぞ」
「ファッ！？！」


そこで優しい微笑みを見せないで！
「も、もう勘弁して...！」と顔を赤くするわたしに対し、「？顔が赤いぞ、大丈夫か？」とわたしの頰に右手を添える轟くん。ひいい行動が完全にイケメン！いや冷たくて気持ちいいけども！

轟くんの天然タラシっぷりは人を殺せると確信した。

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