赤い糸と向日葵 (ページ9)

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No.８ページ9

夜。

『お疲れ様でしたー』

ジムでの仕事も終わって帰ろうと靴を履いた。と、後ろから声をかけられる。

弘幸「え1人！？」

『！だめなんですか！？』

驚き過ぎてつい叫んでしまった。ハッとして口を塞ぐ。

弘幸「いーや…この時間に女の子1人は」

『大丈夫ですって、そんときはスルーです！』

弘幸「そんな堂々と言われても…」

生徒「会長！ちょっと良いっすか？」

私は1人、歩き出した。

『ふぅ…』

熱い空気に鬱陶しくなって着ていたジムのTシャツをパタパタ煽ぐ。

『、、、ん、？』

なんだあいつ。怪しいな。←

少し幅の距離を取って歩くと、何事もなくすれ違った。一安心。

『ただいまー』

誰もいない家に挨拶する。こういうのって、寂しいよね。

その後はすぐにお風呂に入って寝た。