2話 ページ3
あれから時間が経ってお昼くらいに終わった。
お腹はペコペコ。
だけど、父上の所に行かなくてはならない。
にしてもどうしたんだろう。改まって呼び出して。
父上が呼び出しをするときは、重要なことが多いからな…
『父上！』
父上「…入れ。」
『失礼します。』
父上のいる部屋は異常に広い。
ここに居て落ち着くんだろうか？
父上「お前にいい報告をしてやろう」
『…いい報告？』
いい報告か…どうせ期待しても、後悔するだけだ。
期待はしないでおこう。
父上「あぁ…勝利、お前が外で遊ぶことを許可してやろう」
『…え？本当に？』
いつも半開きな俺の目は多分今はぱっちり開いているだろう。
だって、俺にとって外で遊ぶのは憧れだったんだから。
父上「ただし！！」
その言葉にビクッと驚いてしまった。
父上「山の中のみとする。」
何で？
ただ、単純にそう思った。
庭のみとかは分からなくもないんだけど、
何で山？
『わ、わかりました…』
よく分からないけど、外で遊べるんだからいいか！
きっと山にだって面白いものがたくさんあるはずだ！
父上「要件はそれだけだ。下がれ。」
『はい！失礼いたしました！』
いつもよりも声のトーンが上がった気がする。
それほど嬉しいのだ。
俺は急いで下駄を履き、山に向かった。
一方その頃父上は…
母上「勝喜さん…本当にこんなことしていいのかしら…」
父上「いいんだ。勝治は朱乱家を継ぎたいと自ら言った。それに比べ彼奴はどうだ？明らさまに嫌がっているじゃないか。」
母上「しかし…
山に行かせて九尾の神隠しにあわせて殺すなんてしなくても…」
父上「でも、うちは長男が継がねば末代まで呪われると言われているのだ…勝治に継がせるためには彼奴の存在を消すしかあるまい。」
父上「それに、自ら手を下せば俺の評価が下がる。"神隠しで愛する息子を亡くした将軍"と言われれば同情から評価も上がるだろう」
こんな会話をしていたなんて、知らなかった。
続く
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如月碧(プロフ) - 私のほうも派生を書こうかしら....(-ω-;) 続きが楽しみです(*^^*) (2020年1月12日 2時) (
レス) id: ade08a5833 (このIDを非表示/違反報告)
メロンパンのメロンパン(プロフ) - コメントが遅れてすみません！とてもステキな派生作品をありがとうございます！！ (2020年1月9日 20時) (レス) id: 88b45f60ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぬるさらメロンソーダ | 作者ホームページ：なし
作成日時：2020年1月7日 16時
