二番 ページ2
風が強い
雪が刺さるように降ってくる
手足がかじかんで痛い
雪はつもり、吹雪で視界も悪く、思うように動けない。
幸い家から学校まではあまり遠くなかったのでこのペースで行っても30分くらいで着きそう。
これで風さえ吹いてなかったら3人で遊びたかったな...
まだ雪は柔らかく遊ぶには最適だった。
そんなことを考えてるうちに学校に着いてしまった
屋上に入るには中を通らないといけない
きっと中に一人くらい先生がいるはず。
職員室の裏口から入れさせてもらおう
と思ったが私は思わず足を止めてしまった。
正面玄関が、まるで私が来るのを待っていたように開いていたのだ。
中に入った雪の量から見て、私が校門に入ってすぐの事だとわかる
恐怖はあったが、開いているなら都合がいい。
私はそのまま学校の中に入っていった
屋上まではすぐに着いた。
屋上に行く扉を開けた時に、飛ばされそうな吹雪に吹かれたのがびっくりしたくらい。
...学校の中は平和だった。
学校のいちばん高いところなので地上より風も強く、雪も多い。
だがしかし、呼び出したであろう人の姿はどこにもなかった。
｢ここだよ｣
バッと後ろを見たが誰もいない
さっきの声は...？
｢よく来たね。｣
もう一度前を見た。
そこには、足のない...いや、浮いていて、半透明の女の子がいた。
『ゆ、幽霊...』
｢そう！私は怪異！
―――七不思議の零番目。」
零番目？
私の知ってる七不思議は七つしかない。
｢七不思議なのに零があるのはおかしい？みんなそう思うよね！私もびっくり！｣
『何が言いたいの...』
｢ふふ...零番目の私は全てを司るもの。天気も何もかも操れる。｣
じゃあこの吹雪も...
目の前から女の子が消えた。否、
――私、あなたのこと気に入った――
後ろにいる！
――ふふふ...だからね...――
姿は見えないがあちらこちらから声が聞こえる
――あなたには...――
パキ
足元を見たら膝の辺りまで体が凍っていた
『嘘...』
腰...
――やってほしことがあるのよ――
胸...
――それはね...――
首...
――"______________________"――
『...！！！』
気づいた時にはもう、私の体は1ミリたりとも動かなくなっていた
また会いましょうねの言葉を最後に彼女の声は聞こえなくなった
パキ パキ
そして私も
パリン
この世を去った
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シエルくん。 - れんこんさん» わかります (2022年12月7日 21時) (
レス) @page9 id: 82384aca28 (このIDを非表示/違反報告)
れんこん - もう最高すぎて死にます(((更新頑張ってください！ (2020年3月22日 21時) (レス) id: 73e60c42da (このIDを非表示/違反報告)
若葉 - こうゆーけー結構好きだわｗｗ更新ファイトでーす (2020年3月4日 10時) (レス) id: 4dface175c (このIDを非表示/違反報告)
彼岸花 - 面白いです！ 更新頑張って下さい！ (2020年3月2日 17時) (レス) id: 389b2be23a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：涼香 | 作成日時：2020年3月2日 14時
