◇ ＷＥＳＴの歌姫。４

◇．そういう所 ページ3

小瀧ｓｉｄｅ









小瀧｢A〜？｣



小瀧｢……｣



小瀧｢入るで〜？｣



小瀧｢……｣



小瀧｢お邪魔しまぁすっ｣









今からAん家行くな♡って送ったLINEは
既読つかへんし、電話しても出えへんし…。



とうとうAん家着いて
合鍵使って中に入って声掛けても返事はなくて。









小瀧｢(もしかして……)｣









そう思いある部屋に行くと
そこには案の定Aの背中が見えた。









ｰ ｺﾝｺﾝ



ｰ ｶﾞﾁｬ



小瀧｢……｣ﾋｮｲ



『〜♪…！？』



小瀧｢A｣



『望か、びっくりしたぁ…。笑』



小瀧｢やっぱりここやったんや｣









楽器部屋でギターを弾いてたAのヘッドホンを取ると
やっと俺に気づいてふわっと笑ったA。









小瀧｢LINEしても既読ならへんし電話も出えへんし…心配するやろっ｣



『ごめんな、またスマホリビングに置きっぱなしやったわ…。笑』



小瀧｢もうっ｣



小瀧｢ご飯は？食べた？｣



『えーと…今何時？』



小瀧｢２０時すぎ｣



『……そういえば、お腹減ってるなぁ。笑』



小瀧｢もうっっ｣



『んははっ、ごめんごめん…。笑』









曲作りするのはええけど、
そうなったら周りが見えへんくなるA。









連絡取れへんのは心配なるから
せめてスマホくらい手の届く所に置いとって、って


ご飯はちゃんと食べるように、って
前から言うてんのにっ。









小瀧｢そういう所は抜けてるというか…｣ﾎﾞｿｯ



『ん？』



小瀧｢なんもないっ｣









でも結局そういう所も好きやねんなぁ…。









＊






小瀧｢なんか作るわ｣



『ええよ、そんなん…』



小瀧｢今ええとこなんやろ？｣



小瀧｢冷蔵庫の中、勝手に使うで〜？｣



『それは構わへんけど…』



小瀧｢出来たら呼ぶな？｣



『ん…ありがと』









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