番外編 私と兄さんと中也 ページ50
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兄さんの眠りは浅い
周りに人の気配があると眠れないのだ
だが、私と中也が居ると話は別だ
私か中也の何方かが同室に居ると、とことん寝る
私だけならまだしも、中也も居るとなるとマジで起きない
まぁそれは良い、私と兄さんと中也が三人で同室で寝るなんて殆ど無いから
問題は、その事を中也が知らないのだ
あの兄が中也に「君が居ると安心して眠れる」なんて、言える筈もないから
だから中也は兄さんのことを“よく寝る奴”だと思っている、本当は逆なのに
もしかしたら兄も、気付いていないかもしれない
いや、薄々勘付いてはいるが認めたくないだけか
結局のところ何が言いたいのかと言うと
私と中也が揃った探偵社で兄さんが寝てしまったのだ
「太宰君起きないねぇ」
中也を護衛として連れて来た森さんが、笑いながらそう言った
すみません。と言って敦君が兄を起こそうとするが、全く起きない
「い、いつもはこれで起きるんですけど…………」
申し訳なさそうにそう言う敦君を中也が、ありえない物を見る様な目で見ていた
その目はこう言っていた「そんな起こし方で太宰が起きるわけない」と
当たり前だ。中也は起こしても起こしても起きない兄さんしか知らないのだから
きっと私が迫真の演技で「助けて兄さん!」と泣き叫びながら言えば起きるだろうが、やらない方がこの場に居る人のためだ。本音を言うとやりたくない
このダブルコンボ状態から脱出する為には、中也に兄さんの体質をバレない様に言い訳をしてこの部屋から出て行って貰うしかない
出来れば私も出た方が良い
だが敵組織との会談中に、その組織の幹部と一緒に部屋を出るなんて不可能だ
どうする…………
「中也君、Aちゃん。近くの店で何か甘い物を買って来てくれないかな?」
森さんンン!ナイスパシリ!
いきなりの首領からのパシリに困惑する中也
その前で敵組織の首領にパシリにさせられたにもかかわらず、笑顔で森さんにグットサインを送る私
周りの人は軽く引いていたが、もうこの際どうでも良い
ありがとう森さん。なんかゴメン中也
兄さんは私と中也が出て行くと起きたらしい
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何だかんだ言って中也を信頼する太宰さんが書きたかったんです
こういう感じの話、占いツクで増えて欲しい!
占いツクって織田作が多いいから……
我慢出来なくて作ってしまったもの↓
160cmの彼女【ちょっと太中】
そんなに腐ってませんので、ノーマルの方でも大丈夫です
終わり ログインすれば
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←番外編 自傷行為
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悠 - いやまじでめっっっちゃ好きです!!!この作品出会えてほんと良かった…というかもっと早くに見つけたかった…!!大好きです!!! (9月29日 14時) (レス) @page50 id: c4ce57e384 (このIDを非表示/違反報告)
魔鬼 - 太宰さんにおこってほしい! (2019年9月17日 16時) (レス) id: 04483de48c (このIDを非表示/違反報告)
さら - リクエストなんですけど、夢主ちゃんがリスカしてた時の太宰さんが見たいです。よろしくお願いします。 (2018年3月19日 21時) (レス) id: c78058813e (このIDを非表示/違反報告)
ルイス - めちゃめちゃ面白いです!更新、楽しみにしてます! (2018年2月6日 20時) (レス) id: 309625f9b6 (このIDを非表示/違反報告)
一般高校の劣等生 - 番外編のリクエスト宜しいでしょうか?今度は妹ちゃんが小さくなっちゃった時の太宰さん、探偵社の反応が見てみたいです! (2018年1月16日 23時) (レス) id: 2667482819 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Mituha | 作成日時:2017年12月1日 23時