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坂本くんと呑むのは
かなり久しぶりで、
ハイペースでお酒が進んだ。
私は段々と饒舌になっていく。
「ねぇ坂本くん。私が結婚したら迷惑だよね？」
「ん、するの？」
「しないよ。付き合ってる人もいないし、今後も全くその予定ない」
「びっくりした……」
「ごめんね。
実はこの前、初めて結婚式に行ったんだ。
大学時代の親友のね」
話しながら、その時のことを頭に思い浮かべていた。
純白のドレスを纏った親友の姿を。
「でね、結婚願望なんてなかったのに、
その子のドレス姿を見て初めて結婚に憧れたの。
これは自分でも驚いた」
私は笑いながら言ってるけど、
坂本くんは真面目な顔してる。
「参列者の中に、同じ大学出身の人もいて少し喋ったんだけど、そんなに親しくないのに『次はおーえちゃんだね』って言われたんだ」
「Aもそんなこと言われるようになったか」
「そうなのよ。
でも、今まで誰にも言えてなかったけど……
私ね、正直、男の人が怖いんだ」
「え……」
「あ、メンバーとか社長とかほぼ家族同然だから、
特に怖いと思ったことないよ。
でもそれ以外の人だと2人きりになるのは怖いし、
触られると気持ち悪くなっちゃうの。
だからさ、まともに付き合ったことも無いんだよね」
「気づかなかったな……」
坂本くんは少し切ない顔をして、缶を傾けた。
高校に上がるまでは、
私にとって男の子はライバルだった。
野球やってた時代しかり、Jr時代しかり。
恋愛対象として見たことがなかった。
大人になってから、
やっと「好きかも」って思える人に出会った。
すごく優しくて、私を尊重してくれる。
お喋りして、お食事して、ただそれだけで良かった。
私は本当に自分が望むタイミングが来ない限り、
自らの快楽のためだけに身体を重ねることはしないと決めていた。
産み育てる自信も余裕もないのに、
子供に対して無責任だと思うから。
それにV6だって続けられなくなる。
多大なる迷惑をかけてしまう。
その考えを理解してもらえると思っていた。
でも、違った。
やれないと分かった途端、離れていく程度の人間だった。
結局、身体目当て。
それから、
5年前のあの一件が決定的なトラウマになって、
男性という生き物に対して
いつからか嫌悪感と恐怖心を抱き始めた。
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ﾖ-ﾘﾝ(プロフ) - tataichihi0719さん» そのように言って頂き、とても嬉しいです！最後までお付き合い頂けますと幸いです。 (2021年2月3日 0時) (
レス) id: 3d151d95ac (このIDを非表示/違反報告)
ﾖ-ﾘﾝ(プロフ) - わーいなんださん» 嬉しいコメントをありがとうございます。これからも楽しんで頂けるよう、頑張ります！ (2021年2月3日 0時) (レス) id: 3d151d95ac (このIDを非表示/違反報告)
tataichihi0719(プロフ) - 続きが待ち遠しいです！ (2021年2月3日 0時) (レス) id: d7d462c614 (このIDを非表示/違反報告)
わーいなんだ - 一作目、二作目とどちらも楽しく読ませてもらっています！ (2021年2月2日 15時) (レス) id: 3110676615 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾖｰﾘﾝ | 作成日時：2021年1月26日 21時
