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久しぶりにショッピくんに会いに行こうとしたら、あっちから来てくれた。これといって不機嫌そうな顔をしてなかったので安心する。
ショッピくんは風紀委員の仕事で私を守ってくれてたのに避けちゃって、すごく申し訳ないな……いや！今はまず事情を説明する事から始めないと。
「良かった、ちょうど話したい事があって…」
「──なんで避けてたん」
「！」
「なんでそんな平気そうな顔できんの。ハルキは、俺の事、どうでもええの？ 今までこんなに尽くしてきとんのに、おかしいやろ」
さっきまで普通の顔をしていたのに、私が口を開くや否や、不快感を表した。顔を歪めて、ショッピくんは一方的に話し出す。
……これは厄介だ。影響が、こんなにも大きいなんて。一緒にいる時間が長すぎたから尚更。
冷や汗が頬を伝う。私にできるのはショッピくんを宥めることしかないと思った。
「ご、ごめんね。色々調べてもらってたから、会えなかったの。ごめん」
「避ける必要あった？」
「わざわざ同行してもらうのも申し訳なかったし、迷惑かけたくなかったから……」
「……フゥン」
チラ、と彼の表情を伺うと、スンとしたいつもの顔に戻っていた。納得してくれたみたいで良かった、と深呼吸をする。
「で、何？話って」
「あの、、、」
鬱くんに話した時と全く同じことを説明した。ショッピくんは私が特殊な事を知っていたからそこは省いたが。
そして、ショッピくんはその影響を受けているのだと伝えた。私をこんなに守ろうとしてくれるのは、私の力に当てられているって。今までの出来事に伴った感情が偽りだとは言わないけど、少なからず本当の意思ではなかったかもしれない、と。
「……ハルキの血が特殊やから、俺がこんなに執着しとるって？」
「うん」
「良かった。俺最初っからアンタのこと好きやったし、口実できて嬉しいすよ」
うん………………何も言わないでおこう。
怖いけど意外と普通だし、今後もショッピくんと一緒にいることにした。コネシマさんとタイミングが被らない時にね。
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作者名：かえち
| 作成日時：2023年3月12日 20時
