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出来れば俺のハーレムに入れたい女の子が１人増えた。困り顔が好みドンピシャの小動物系の子だ。
可愛ええけど、何がなんでも入れたいという訳やない。俺には他にも数多の女の子がおるし、１人ばかりに執着はできひんからね。
女の子はみんな可愛くて、でも誰が特別とかは決められない。みんな均等に愛す。それが俺のモットー。
「鬱くーん！こっち！」
「ごめん〜〜遅れてもうた」
「いいよ全然！早く行こっ」
今日も今日とて放課後に女のこと遊びに行く。どの子も待ち合わせは学校前で時間も同じだから、ちゃんと平等に扱ってるはず。こうでもしないと僕を好きなみんなは怒っちゃうからね。
「あっれぇ大先生やん！チーッス！」
「わ、ゾムくんだ……！」
いざ行こうとしたところで、聞き馴染みのある声とセリフが耳に入る。隣に居た女の子は声の主の名前を発して、興奮した様子で俺の制服の裾を掴んだ。
いつもはため息をつかれる側だが、どうやら今はつく側のようだ。
「今ええとこやねんゾム……」
「せやったん？ 普通の子とおるから珍しいなー思って」
「純血の子も好きだよ俺は」
「俺もすきやで！」
口を豪快に開けて笑うゾムを見て、隣の女の子はポッと顔を赤らめた。これはマズイな、なんとかして初恋キラーのゾムから守り抜かなければ。
この男─ゾムは、俺のハーレムから何人もの純血の女の子を引き抜いていった。それはもう俺が泣きたくなるくらい。
「俺らもう行くからさ、またね？」
「もう行くん？しゃーないな。また明日な大先生」
………よし、今回は防衛成功。でもしばらくは気抜けへんなあ。
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作者名：かえち
| 作成日時：2023年3月1日 20時
