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「今日、転校生来るんやってな」
俺がそう言うと、周りでふざけ合っていたゾムもシャオロンも、そしてコネさんでさえもピタリと動きを止めた。しかし大先生だけは「楽しみやな〜」いつも通りヘラヘラしている。
「せやねん！ココ最近で１番楽しみにしとったわ」
「シッマ手出すの早いからな」
「いや、ゾムも人の事言えないんちゃうか…？」
「黙っとけお前。ロボロのくせに」
「せやぞー」
シャオロンに黙れと言われ、大人しく口を閉じる。大先生に哀れみの目を向けられいたたまれない気持ちになった。
そんな俺─ロボロと、鬱を置いて、他の３人は転校生の事をつらつらと語っていた。可愛い子がいいとか、来たらすぐ食べてやるとか、なんとまぁ下心丸出しな………いや別に俺は考えてないですよ？！
普段なら大先生が率先して切り出しそうな話だが、残念ながら大先生は普通の民。物理的に食べるとかいうワードには縁がない男なのだ(別の意味の食べるならコイツが１番お似合い)。俺、コネさん、シャオロン、ゾムは、お察しの通り、混血や。
「ちな言っとくと、他クラスやって」
「大先生、情報掴むの早いな…」
「女？性別は分からんの？」
「いやそれは知らん」
コネシマが残念そうに肩を落として、自分の椅子に座り込む。ゾムもシャオロンも、つまらんなーとでも言うような顔をした。
いくら何でも女の子好きすぎやろ……てかまだ男とも確定してないんやで？コイツらホンマ単純やな……。
「お前ら落ち込みすぎやって」
「ロボロお前、女の血飲んだ事ないから余裕なんやな」
「う！！うっっっさいわ！！」
せっかく人が慰めてやったのに、一言余計な奴らやわ！！
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作者名：かえち
| 作成日時：2023年3月1日 20時
