病弱紫耀ちゃん(８)

08.腸閉塞 ページ8

岸side

紫耀｢ﾊｧﾊｧﾊｧ…げふっ…ﾊｧﾊｧﾊｧ…。｣
岸｢落ち着いたら教えてな？｣
紫耀｢…もう…出ない…。｣

ん？

誰か来た？

バタンッ。
ガチャ。

まぁ、気にしなくていいや…。

岸｢落ち着いてきたか？｣
紫耀｢…ゲホッゲホッ…ﾊｧﾊｧﾊｧ…。…ｺｸﾘ。｣
岸｢ちょっとトイレットペーパーで、手と腕を拭くな…。｣
紫耀｢…ｺｸﾘ。｣

俺はトイレットペーパーで、紫耀の手と腕を簡単に拭いた。

神side

岸｢ちょっとトイレットペーパーで、手と腕を拭くな…。｣

え？

トイレの中で何をやってるの？

誰かを介抱してるの？

とりあえず、俺はトイレを済ませて、手を洗い、岸くんが出てくるのを待った。

岸side

紫耀の手と腕を拭いてる時に、トイレを流す音が聞こえてきた。

ジャー。

ガチャ。

手を洗う水の音。

ある程度キレイにして、トイレを流して、紫耀を立たせて、トイレから出た。

岸｢うわっ!!神!?｣

トイレから出たら、洗面台の所に神が立ってた。

神side

ガチャ。

神｢え？紫耀、どうしたの？｣

トイレから出てきたのは、真っ青な顔をした紫耀を支えた岸くんだった。

え？
何？
どういう事？

岸side

岸｢ちょっとあとで説明するわ。｣

とりあえず、紫耀に手洗いうがいをさせて、腕をキレイに洗ってやろ…。

岸｢紫耀、今、キレイにしてやるからな…。｣
紫耀｢…。｣

ハンドソープでキレイに洗って、紫耀を神に託した。

岸｢神、ちょっと紫耀を任せた。俺、トイレを掃除してくる。｣
神｢え？あ、うん。｣

トイレの周りをちょっとだけ汚しちゃったから、トイレットペーパーで拭いて、あと、ポタポタ垂れて汚しちゃった床もキレイに拭いて…。

神side

神｢紫耀？どうしたの？｣
紫耀｢…。｣

紫耀…グッタリしてる…。

紫耀｢…げふっ。｣

え？

ゲップ？

紫耀は洗面台にちょっとだけ吐いた。

神｢紫耀、大丈夫？｣
岸｢あれ？また吐いちゃった？｣
神｢ちょっとだけね…。ゲップしたら、逆流してきちゃったみたい…。｣

再度、紫耀にうがいをさせた。

岸｢さっきもゲップしたんだよな…。｣
紫耀｢…いっ。｣
神｢どこか痛いの？｣
紫耀｢…お腹…。｣
神｢トイレに座る？｣
紫耀｢…ｺｸﾘ。｣

紫耀をもう１回、個室に連れて行き、トイレに座らせた。

神｢終わったら呼んでね？｣
紫耀｢…ｺｸﾘ。｣

トイレのドアを閉め、岸くん一緒に紫耀から声が掛かるのを待った。

ん〜…胃腸炎になっちゃったのかな…？

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